泰平山東泉寺。関東百八地蔵霊場、準西国稲毛三十三観世音霊場
東泉寺の概要
曹洞宗寺院の東泉寺は、泰平山と号します。東泉寺は、当地の地頭葛山夫婦である最安慶初(天正12年1584年寂)が開山、一翁全閑居士清室體寒大姉が開基となり創建したといいます。準西国稲毛三十三観世音霊場33番、関東百八地蔵霊場84番、都築橘樹酉年地蔵尊霊場19番です。
山号 | 泰平山 |
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院号 | - |
寺号 | 東泉寺 |
住所 | 川崎市宮前区平1-7-28 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東泉寺の縁起
東泉寺は、当地の地頭葛山夫婦である最安慶初(天正12年1584年寂)が開山、一翁全閑居士清室體寒大姉が開基となり創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による東泉寺の縁起
(平村)東泉寺
村の東字堰下にあり、此寺近き頃までは今の所よりは南の方にありしと云、其跡今も當寺の墓所となりてあり、もとより除地なれども坪數も詳ならず、其地の字をせがき田と云、曹洞宗にて郡中下作延村圓福寺の末、泰平山と號す、開山最安慶初天正十二年九月二十七日示寂、開基は一翁全閑居士清室體寒大姉の二人なり、其位牌の傍に記して葛山平とあり、是そのかみの地頭なりと云【北條家人所領役帳】に載たる葛山某が夫婦の法名などにや、詳なる傳へもなし、猶墳墓の所合せ見るべし、客殿八間半に五間半餘前に石階あり、二間許、本尊聖観音の坐像にて長五寸、門は兩柱の間九尺控作りなり。
寺寳。般若地蔵像一軀。銅像なり、寳暦年中大般若経轉讀の折しも境内より掘出せしゆへ、此の號を得たりと、長六寸許の立像なり。
古碑二基。墓所にあり、二基ともに青石の板碑なり、一は文明十三年月待の供養塔なり、一は正實禅門三月十六日とありて年代を記さず。(新編武蔵風土記稿より)
東泉寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿