白龍神社|小林家の屋敷神
白龍神社の概要
白龍神社は、北区王子にある神社です。白龍神社は、白羊鉛筆の創業者小林直喜の父が、滋賀県から北海道へ移る際に、屋敷神として祀っていたものを持参して祀り続けてきた社で、昭和25年白羊鉛筆を設立すると、会社の敷地中央に祀ったといいます。平成5年白羊鉛筆を閉じてベネフォームへ移行する際に社を現在地に遷し、外部に開放しています。
社号 | 白龍神社 |
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祭神 | 白龍大明神、黄龍明神、青龍明神、大山大神、一位大神 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 9月10日 |
住所 | 北区王子6-9 |
備考 | 社有 |
白龍神社の由緒
白龍神社は、白羊鉛筆の創業者小林直喜の父が、滋賀県から北海道へ移る際に、屋敷神として祀っていたものを持参して祀り続けてきた社で、昭和25年白羊鉛筆を設立すると、会社の敷地中央に祀ったといいます。平成5年白羊鉛筆を閉じてベネフォームへ移行する際に社を現在地に遷し、外部に開放しています。
境内掲示による白龍神社の由緒
守護神として先祖が奉斎してきた神社で、北海道斜里郡清里町緑に小林直喜が木工場を興し、戦後現在地に移って鉛筆の製造を手掛け、白羊鉛筆株式会社(現、株式会社ベネフォーム)の邸内社として祀り、平成五年ここに現社殿を修復・新装した。(境内掲示より)
「北区史民俗編」による白龍神社の由緒
白龍神社
王子六-九に、株式会社ベネフォーム(旧白羊鉛筆)が祀る神社である。この神社の由来は「白龍神社御由緒」に詳しい。
白羊鉛筆の創業者小林直喜氏は、明治二十一年に生まれ、斜里で木工場を経営した後、鉛筆の良材を求めて厚岸などを経、札幌でキンシ鉛筆を設立し(昭和十九年)、戦後王子へ移り白羊鉛筆を設立した(昭和二十五年)。白龍神社はこの小林氏の父が滋賀県から北海道へ移る際に、屋敷神として祀っていたものを持っていったのだという。
旧白羊鉛筆時代は、会社の敷地の中央にあった。毎月一日・十五日には、榊、酒、水、米、塩を供えた。また白龍神社は龍神様だから、卵を供えた。この卵は、下げてから食べなければいけないとされていた。
祭日は、九月九日が宵宮、十日が祭りであった。九日は幟を出すなどの準備をし、夕方に王子神社の神官にお祓いをしてもらい、その後食事をした。翌十日は、昼休みの時間にお参りをする。これには協力工場、仕入れ先や得意先などの関係の会社も参加した。
平成五年、白羊鉛筆を閉じてベネフォームへ移行する際、神社の位置を変え、現在のような覆舎に納めて、先の由緒書板を立てた。
祭神は、白龍大明神、黄龍明神、青龍明神、大山大神、一位大神である。(中略)
平成六年九月十日には、遷座後初めての祭りが、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の白井永二宮司によって執り行われた。
またこの日は、秋祭りと同時にサミット王子店(スーパーマーケット)と協賛で第一回ミニ縁日を開催した。露店が出た他、先着千名には紅白饅頭が配られた。イベントとしても、「ちびっこビンゴ大会」、「ミニ魚釣り」や「江戸桜太鼓」なども行われた。子供達のみならず、家族連れのお客も多く、盛況であった。(「北区史民俗より)
白龍神社の周辺図