名主の滝公園|王子村の名主畑野家敷の滝
名主の滝公園の概要
名主の滝公園は、北区岸町にある名所旧跡です。名主の滝公園は、王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開いて一般に開放したことに由来し、安藤広重などにも描かれたといいます。その後実業家の手に渡っていた当地を、昭和35年に都立公園として公開、現在は区立公園となっています。
名称 | 名主の滝公園 |
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みどころ | 滝・紅葉 |
区分 | 名所 |
住所 | 北区岸町1-15-25 |
備考 | 開園時間9時~17時まで |
名主の滝公園
名主の滝公園は、王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開いて一般に開放したことに由来し、安藤広重などにも描かれたといいます。その後実業家の手に渡っていた当地を、昭和35年に都立公園として公開、現在は区立公園となっています。
新編武蔵風土記稿による名主の滝公園について
(王子村)
名主で畑野家に関する記載なし(新編武蔵風土記稿より)
境内掲示による名主の滝公園について
名主の滝
名主の滝は、王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開き、茶を栽培して、一般の人々が利用できる避暑のための施設としたことにはじまるもので、名称もそれに由来しています。この時期はさだかではありませんが、嘉永三年(一八五〇)の安藤広重による「絵本江戸土産」に描かれた「女滝男滝」が名主の滝にあたると思われますので、それ以前のことと考えられます。
明治の中期、畑野家から貿易商である垣内徳三郎の所有となり、氏は、好んでいた塩原(栃木県)の景に模して、庭石を入れ、楓を植え、渓流をつくり、奥深い谷の趣のある庭園として一般の利用に供しました。
昭和七年の文献に、開園期間は四月一日から十一月三十日まで、新緑と納涼と紅葉を生命としていると記されています。
昭和十三年、垣内家から株式会社精養軒へ所有が移ってその経営する一般利用の施設になり、プールが新たに設けられました。
昭和三十三年、東京都は、名主の滝を都市計画公園として計画決定し、翌年これを買収、同三十五年十一月から都立公園として公開されるにいたりました。
昭和五十年四月一日、東京都から北区に移管、北区立の公園となり、同六十一年十月から一年半、大規模な改修がなされました。(東京都北区掲示より)
境内掲示による名主の滝公園について
本園は嘉永年間(一八四八年~一八五四年)王子村の名主畑野家が自邸に開いた江戸情趣豊かな庭園で台地の斜面を巧みに利用し自然の風景を取入れ園内の滝は古来王子の七滝の一つとして著名です。(東京都北区掲示より)
名主の滝公園の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿