上町天祖神社|横根から江戸時代末期に当地へ遷座
上町天祖神社の概要
上町天祖神社は、世田谷区世田谷にある天祖神社です。上町天祖神社の創建年代は不詳ですが、もと横根の地(伊勢森)にあった稲荷社の祠を、嘉永己酉(1849)当地へ移して新たに祠を作ったと伝えられます。
社号 | 上町天祖神社 |
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祭神 | 天照大御神 |
相殿 | 倉稲魂命 |
境内社 | - |
祭日 | 例大祭9月14日 |
住所 | 世田谷区世田谷1-23-5 |
備考 | - |
上町天祖神社の由緒
上町天祖神社の創建年代は不詳ですが、もと横根の地(伊勢森)にあった稲荷社の祠を、嘉永己酉(1849)当地へ移して新たに祠を作ったと伝えられます。明治42年世田谷八幡宮に合祀されましたが、昭和6年地元の要望により本殿を建築、昭和29年宗教法人として登記されました。
せたがや社寺と史跡による上町天祖神社の由緒
上町天祖神社
祭神天照大御神相殿倉稲田魂尊である。明治10年6月当時の神職であった大場寿美丸が東京府に提出した明細書の控によると、「上町天祖神社、無格社、祭神天照大御神、相殿倉稲田魂尊、鎮座原由勧請年月日不詳、墳内七百九十二坪、但し官有地、本殿一坪五合」と書かれ末尾に境内見取図と世話人世田谷村78番地石田米次郎、右村副戸長松本鋭太郎の連署印がある。「新編武蔵風土記稿」によると、「稲荷社除地一反五畝歩、字上町ニアリ、今太神官権殿ナリ、此宮ハ昔横根ニアリシガ、イツノ頃ニカ、ココニ相殿トセシナリ、其年歴ハ詳ナラズ、以上ノ小祠何モ別当スル者モナク、当村円光院仙蔵院ノ進退スル所ナリ」と記載されている。今度中宮として保存された本殿の沓石に刻まれた記録に「此の祠は昔伊勢森にあった。その始めは不詳、今嘉永己酉(1849)夏予小吏郷民に命じて新しく祠を字上町に造らしめた」云々とある。今より120年前に現在の地に移されたことがわかる。明治41年には全国にわたり政府の合祀奨励があって、当神社も明治42年6月、世田谷八幡宮に合祀され、土地は個人名儀に書き変えられたが、其後上町の人々が神霊を奉祀することを要望したため、昭和6年に本殿を建て、年々祭典を執行して終戦を迎え、昭和29年設立登記し、社殿ならびに社務所を建設して現在の荘麗な神社となった。祭典は9月14日。(せたがや社寺と史跡より)
上町天祖神社の周辺図