桝箕稲荷神社|坂町の鎮守として創建、真須美稲荷
桝箕稲荷神社の概要
桝箕稲荷神社は、新宿区坂町にある稲荷神社です。桝箕稲荷神社は、元和年間(1615-1624)に坂町の鎮守として創建、真須美稲荷と云われていましたが、当地で恩賜米の配分が行われていたことから桝箕の文字を用いるようになったといいます。
社号 | 桝箕稲荷神社 |
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祭神 | 宇迦能御魂大神 |
相殿 | 猿田彦命大宮 |
境内社 | - |
祭日 | 正五九祭、正月・五月・九月の各第二日曜日 |
住所 | 新宿区坂町10枡箕児童公園内 |
備考 | 真須美稲荷 |
桝箕稲荷神社の由緒
桝箕稲荷神社は、元和年間(1615-1624)に坂町の鎮守として創建、真須美稲荷と云われていましたが、当地で恩賜米の配分が行われていたことから桝箕の文字を用いるようになったといいます。
東京都神社名鑑による桝箕稲荷神社の由緒
元和年間(一六一五-二四)、坂町の守護神としてこの地に奉斎され、当社は昔、「真須美稲荷」と書かれていたと伝えられる。本来が食物、ことに稲の神様であるので、稲穂にちなみ、何時のころよりか「桝箕」の文字を用いるようになった。稲荷大神の御神徳は、農村においては五穀豊穣の守り神として、また町方においては、商売繁昌の神として崇拝された。昭和二十年五月の空襲によって社殿は惜しくも焼失したが、戦後氏子崇敬者の献身的な努力によって復興した。(東京都神社名鑑より)
境内掲示による桝箕稲荷神社の由緒
枡箕稲荷神社は宇迦能御魂大神(別名・倉稲魂大神)と猿田彦命大神を奉斎し、古来より人々の信仰集め今日に至っております。町内の守護神として三百有余年の昔、元和年間からこの地に鎮座ましまして以来町内の繁昌と共に栄え、古来より町内の人々の信仰は特に厚く長い歳月町内挙ってご奉仕申上げ今日に至っております。
御祭神宇迦能御魂大神は食物を司り給う保食の神様で、伊勢の外宮豊受大神宮と御同体であります。
稲荷大神の御神徳は農村におきましては、五穀豊穣の守り神として、又町方におきましては家内安全・商売繁盛・無病息災守護神として崇拝されておりました。
猿田彦命大宮は天孫降臨の道案内をされた神様で地鎮・建築・方除・みちがきの神として尊崇されて大宮売名は神人の間を執り持ち給い、和平をはかり給い、家内円満等を司り給う神様として奉斎されています。
当社は真須美稲荷と言われ明るく澄み渡り暗きを照らすと言い伝えられ五穀を司る神社であり、江戸時代当社の周囲は御手洗組の屋敷が有り幕府よりこの場所が恩賜米の配分など行われ、いつの頃か枡箕の文字を用いられるようになったと伝えられます。
昔の社殿は惜しくも戦災によって焼失致しましたが、戦後氏子・町内各位の献身的なご協力と御奉納によりまして昭和23年11月に仮社殿が造営され、昭和25年に仮社務所が出来ました。尚昭和29年に仮社務所を増築し、昭和34年5月に御社殿が立派に完成し、昭和36年6月には社務所の改築と神楽殿が完成しました。
町の守護神として古来より人々の信仰集め今日枡箕稲荷神社崇敬保存会によって運営管理されております。
祭事:正五九祭。正月、五月、九月、各第二日曜日に執り行われています。(桝箕稲荷神社崇敬保存会による境内掲示より)
桝箕稲荷神社の周辺図