荻窪不動堂|中道寺の境外仏堂
荻窪不動堂の概要
日蓮宗堂宇の荻窪不動堂は、杉並区荻窪にある堂宇です。荻窪不動堂の創建年代は等不詳ながら、宝暦6年(1756)銘の石碑が残され、現荻窪高校地近くにあったといいます。大正末年の区画整理により当地へ移転しています。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | 不動堂 |
住所 | 杉並区荻窪1-3-14 |
本尊 | 不動明王像 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
荻窪不動堂の縁起
荻窪不動堂の創建年代は等不詳ながら、宝暦6年(1756)銘の石碑が残され、現荻窪高校地近くにあったといいます。大正末年の区画整理により当地へ移転しています。
杉並区教育委員会掲示による荻窪不動堂の縁起
この不動堂の中には宝暦六年(一七五六)に造立された「南無妙法蓮華経不動明王 上荻久保村別当仲道寺」と刻まれた高さ六尺(一・八メートル)の石碑が納められています。
不動堂が現在地に移されたのは大正末年の区画整理の時で、かつては荻窪高校付近にあったといわれます。「新編武蔵風土記稿」にある「除地百六十八坪村ノ東北ノ方ニアリ不動ト云文字ヲ梵字モテエリシ石標アリ今ハ堂ヲ廃セリ」という不動堂が現在のものとの考えもありますが、詳かではありません。
不動明王は法華経の守護神として信仰され、現世利益信仰を代表する明王で、人々は治病や安産・災害の除去、財福を得る、死の苦しみをのぞく等種々の願事に応じる仏として修験者や祈祷師を通じ、広く信仰しました。この不動明王も下荻窪村に熱病が流行して多くの村人が亡くなった時、村人達が浄財を出しあって石碑を造りお祈りしたところ、熱病の流行がピタリと止んだという話が今も残っており、別名を「護施不動明王」と名づけられています。それ以後、下荻窪村はもちろん近在の村でも熱病がはやると、このお不動様へ願をかけてお祈りしたそうです。
なお、境内にある記念碑は昭和五十三年に不動堂の再建を記念して建立されました。(杉並区教育委員会掲示より)
荻窪不動堂の周辺図