祥高山東禅寺|保谷四軒寺、保谷出雲守直政開基
東禅寺の概要
曹洞宗寺院の東禅寺は、祥高山と号します。浄福寺13世蘭室芳大和尚(寛文11年1671年寂)が開山、保谷出雲守直政(法名禰祝祥高居士、元和7年1621年寂)が開基となり創建しました。如意輪寺、宝樹院、寶晃院と共に保谷四軒寺と呼ばれています。
山号 | 祥高山 |
---|---|
院号 | - |
寺号 | 東禅寺 |
住所 | 西東京市住吉町1-2-12 |
本尊 | 釈迦如来 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 別院:柳沢禅寺 |
東禅寺の縁起
東禅寺は、浄福寺13世蘭室芳大和尚(寛文11年1671年寂)が開山、保谷出雲守直政(法名禰祝祥高居士、元和7年1621年寂)が開基となり創建しました。
新編武蔵風土記稿による東禅寺の縁起
東禅寺
境内年貢地、村の東邊にあり。曹洞宗、多摩郡前沢村浄福寺の末。本堂7間半に6間半、本尊釈迦如来(坐像丈3尺許)を安し、左右に文殊、普賢二菩薩を置けり。開山は本山13世蘭室芳大和尚、寛文11年4月17日示寂。開基は禰祝祥高居士、俗称保谷出雲守直政、元和7年辛酉2月6日卒せり。
阿弥陀堂
大門を入て左にあり。2間四方。
白山社
大門の外にあり。(新編武蔵風土記稿より)
東禅寺所蔵の文化財
- 六地蔵菩薩立像 万延元年(1860)建立
六地蔵菩薩立像 万延元年(1860)建立
中央に主尊を立てた七基で構成する六地蔵菩薩です。七基であっても左右各三基は主尊の分身ですから、六地蔵であることに変わりはありません。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、矢上の六つの迷界に苦しむ衆生を救済する地蔵菩薩の本願に由来して、江戸時代に入ると六地蔵の信仰が庶民の間にひろまり、各地に六地蔵石仏が造立されるようになりました。
七基の基段の銘文によると、上宿・山舎・三軒屋・又六各字の岩崎・下田・保谷・貫井・都築・名古屋氏など束禅寺の檀信徒の戸主たちが、念仏講を結衆してこの六地蔵を檀那寺境内に造立しました。同寺廿二世の代であって、彫刻した石工は江戸本所の虎次郎です。その彫りは各地蔵菩薩の印相や手にする仏具など、経典の御手本にしたがって正確に造形されており、端麗な像容は地蔵石仏独特の静かな安らぎをかもしています。
主尊の基段に太く彫られている「三界万霊」は、お盆の施食供養会と関係の深いことを示しています。(西東京市教育委員会)
東禅寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿