延命寺|武蔵野吉祥七福神の毘沙門天・寿老人、関東九十一薬師、多摩八十八ヶ所霊場
延命寺の概要
真言宗智山派寺院の延命寺は、八幡山と号します。延命寺は、関前村と呼ばれていた当地周辺が開村した寛文12年(1672)頃に、八幡神社と共に創建したものと推定されるといいます。多摩八十八ヶ所霊場2番、関東九十一薬師9番札所、また武蔵野吉祥七福神の毘沙門天・寿老人となっています。延命寺所蔵の護摩炉は、武蔵野市有形文化財に指定されています。
山号 | 八幡山 |
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院号 | - |
寺号 | 延命寺 |
本尊 | 文殊菩薩 |
宗派 | 真言宗智山派 |
住所 | 武蔵野市八幡町1-1-2 |
葬儀・墓地 | 大師堂(第一斎場)、薬師堂(第二斎場) |
備考 | 多摩八十八ヶ所霊場2番、関東九十一薬師9番札所、武蔵野吉祥七福神の毘沙門天・寿老人 |
延命寺の縁起
延命寺は、関前村と呼ばれていた当地周辺が開村した寛文12年(1672)頃に、八幡神社と共に創建したものと推定されるといいます。
新編武蔵風土記稿による延命寺の縁起
(関前村)延命寺
境内見捨地、九百坪、是も小名下にあり。新義真言宗、豊島郡石神井村三宝寺の末、八幡山と号す。本堂七間に五間南に向、本尊虚空蔵木の坐像長二尺なるを安す。開山知れず。
寮。三間四方、本堂に向て右の方にあり。弘法大師の像を安す。木の坐像長三尺。(新編武蔵風土記稿より)
延命寺所蔵の文化財
- 延命寺の護摩炉(武蔵野市指定文化財)
延命寺の護摩炉
八幡山延命寺の開基は、寛文十二年(1672)関前村の開村当時と思われ、同寺には開山長恵時代の遺宝が数多くあり、その一つがこの護摩炉である。護摩炉とは密教の法具で、護摩を焚く時に用いる炉である。
大きさは長径52㎝、炉高14㎝、蓋高11㎝で形状は炉が円形はみ出し付き、蓋が宝珠釼付き材質はともに銅製である。炉の上部鰐縁に、元禄七甲戌九月吉祥日、施主佐竹仙寿丸、武州多摩郡札野関前新田八幡山延命寺什物、との刻銘がある。佐竹仙寿丸とは秋田藩五代藩主佐竹義峯の幼名であり、佐竹家と当寺との関係は不明であるが、この炉は寄進によるものと思われる。(武蔵野市教育委員会掲示より)
延命寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿