水神社|神田上水関口水門の守護
水神社の概要
水神社は、文京区目白台にある水神社です。水神社の創建年代等は不詳ながら、神田上水が開かれて以来、関口水門の守護神として祀られてきたといいます。
社号 | 水神社 |
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祭神 | 速秋津彦命、速秋津姫命、応神天皇 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 文京区目白台1-1-9 |
祭日 | - |
備考 | - |
水神社の由緒
水神社の創建年代等は不詳ながら、神田上水が開かれて以来、関口水門の守護神として祀られてきたといいます。
文京区教育委員会掲示による水神社の由緒
創建の年代は明かでない。
『江戸砂子』に、「上水開けてより関口水門の守護神なり。」とある。
わが国最古の神田上水は、徳川家康の命により、大久保主水が開いた。井頭池からの流れを、目白台下の現大滝橋のあたりに、堰(大洗堰)を築き、水位をあげて上水を神田、日本橋方面に通じた。
伝えによれば、水神が八幡宮社司の夢枕に立ち、「我水伯(水神)なり、我をこの地に祀らば堰の守護神となり、村民を始め江戸町ことごとく安泰なり」と告げたのでここに水神を祭ったという。
上水の恩恵にあずかった神田、日本橋方面の人たちの参詣が多かったといわれる。また、このあたりは田園地帯で、清らかな神田上水が流れ、前には早稲田田んぼが広がり、後には目白台の椿山を控え、西には富士の姿も美しく眺められて、江戸時代は行楽の地であった。(文京区教育委員会掲示より)
東京都神社名鑑による水神社の由緒
不詳。(東京都神社名鑑より)
「小石川區史」による水神社の由緒
關口臺町の江戸川浄水にのぞむ丘陵の中腹に在る。速秋津比古命、速秋津比賣命を祀る。その創建年代は不明であるが、『江戸名所圖會』には『上水の守護神を祭らん爲に、北辰妙見大菩薩を安置す。祭神は罔象女なり』とある。恐らくは上水開設の頃、その水神として祀られたものであらう。
『江戸名所圖會』及び『續府内備考』には、相殿に椿山八幡宮を祀り、關口八幡宮に對して下の宮と稱したと記してあるが、明治以後は水神一座となり、明治六年關口八幡宮の附属社と定められた。社格は無格社である。今も江戸川の流に臨み、境内は古木鬱蒼として繁り、區内諸社中最も昔の面影を傳へてゐる。(「小石川區史」より)
「文京区神社誌」による水神社の由緒
上水道関口水門の守護神として祀られる。この辺古くは椿の名所で椿山と呼ばれたが、今も境内鬱蒼として公孫樹の大木聳え、都心の社とは思えぬ趣を残している。(「文京区神社誌」より)
水神社の周辺図
参考資料
- 東京都神社名鑑
- 「小石川區史」
- 「文京区神社誌」