中野木八坂神社|市文化財の中野木の辻切り
中野木八坂神社の概要
中野木八坂神社は、船橋市中野木にある神社です。中野木八坂神社は、文禄2年(1594)の創建と千葉県神社名鑑に記載され、江戸期には上飯山満の小名中ノ木で祀られていました。2月初午に行われる「中野木の辻切り」は船橋市無形民俗文化財に指定されています。
社号 | 八坂神社 |
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祭神 | 素戔嗚尊 |
相殿 | - |
境内社 | 稲荷神社 |
住所 | 千葉県船橋市中野木1-12-1 |
祭日 | 10月18日 |
備考 | - |
中野木八坂神社の由緒
中野木八坂神社は、文禄2年(1594)の創建と千葉県神社名鑑に記載され、江戸期には上飯山満の小名中ノ木で祀られていました。
千葉県神社名鑑による中野木八坂神社の由緒
文禄二年創立。(千葉県神社名鑑より)
「船橋市史」による中野木八坂神社の由緒
該当記載なし(「船橋市史」より)
「千葉県千葉郡誌」による中野木八坂神社の由緒
八坂大神
二宮村上飯山満に鎮座す。素戔嗚命を祀る。本殿間口三尺奥行三尺、拝殿間口二間奥行三間。境内二百八十八坪、境内神社稲荷神社。氏子三十六戸あり。(「千葉県千葉郡誌」より)
中野木八坂神社所蔵の文化財
- 中野木の辻切り(船橋市指定無形民俗文化財)
中野木の辻切り
辻切りとは、村境の「辻」を「切る」ことにより、悪霊や悪疫がムラに入って来ないようにする行事です。ここ中野木では、毎年初午(2月の最初の午の日)に行われます。
行事に参加するのは、中野木の農家・旧農家です。辻切りで使われる大蛇は、東西の2組に分かれ、1匹ずつ制作します。東が雌、西が雄といわれています。材料は、頭と胴体にする藁、大蛇の尾とする樫の棒、目玉を作半紙・抹香・墨汁、頭や胴体に付ける柊・杉葉・樫の小枝・篠竹などです。半紙は神札とクジ(墨で縦横に数本の線を引いたもの)にも使われます。
当番は午前中から、鎮守の八坂神社で準備をします。昼すぎからは人が集まって大蛇を作り、完成すると5m半ほどの長さになります。大蛇は本殿の前にとぐろを巻いて向い合わせに据えられ、その後御神酒を飲ませ、直会が行われます。直会後は大蛇を抱えて東西と北東の村境に向かい、途中お別れと称して、大蛇の口を合わせます。到着すると前年の大蛇を木から取り除き、新しい大蛇を巻き付けて固定します。
起源については不詳ですが、ワラ蛇のつくりが大きく、古くからの形を伝えていると考えられる、貴重な民俗行事です。(船橋市教育委員会掲示より)
中野木八坂神社の周辺図
参考資料
- 「船橋市史」
- 千葉県神社名鑑