浦部鳥見神社|千葉県指定無形民俗文化財の浦部の神楽
浦部鳥見神社の概要
浦部鳥見神社は、印西市浦部にある神社です。浦部鳥見神社は、慶安元年(1648)に鎮座、浦部村の鎮守として祀られ、地頭上杉家の祈願所となっていたといいます。当社秋季例大祭で奉納される浦部の神楽は、別名十二座神楽ともいわれ、千葉県無形民俗文化財に指定されています。

社号 | 鳥見神社 |
---|---|
祭神 | 饒速日命、宇摩心志眞知命、御炊屋姫命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 千葉県印西市浦部2125 |
祭日 | 秋季例大祭10月17日 |
備考 | - |
浦部鳥見神社の由緒
浦部鳥見神社は、慶安元年(1648)に鎮座、浦部村の鎮守として祀られ、地頭上杉家の祈願所となっていたといいます。
千葉県神社名鑑による浦部鳥見神社の由緒
慶安元甲子年鎮座。元禄一六癸未年再建。宝暦四壬子年三月修業。旧地頭大杉家の祈願所とする。(千葉県神社名鑑より)
「印旛郡誌」による浦部鳥見神社の由緒
村社鳥見神社
浦部村字御手洗にあり登美屋比賣命饒速日命宇摩摩遅命を祭る鎮座年暦慶安元年甲子年元禄十六癸未年再建寶四年壬子年三月建舊地頭上杉家祈願處社殿間口五間奥行四間拝殿間口六間三尺奥行三間敬愛五百五十坪(民有地第二種)あり神官は守佳治郎にして氏子百四十九戸を有し管轄廳まで七里三十町とす境内七社あり即
一、八坂神社 素戔嗚命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
二、大杉神社 神直日命大直日命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
三、水神宮 罔象女命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
四、愛宕神社 軻遇突知命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
五、稲荷神社 稲蒼魂命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
六、明正神社 神直日命大直日命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺
七、子安神社 木花開耶姫命を祭る由緒不詳建物間口一尺奥行一尺(神社明細帳)(「印旛郡誌」より)
浦部鳥見神社所蔵の文化財
- 浦部の神楽(千葉県指定無形民俗文化財)
浦部の神楽
浦部の神楽は、毎年十月十七日、浦部鳥見神社の秋期例大祭に同社神楽殿にて奉納されます。また、阿夫利神社の夏期例大祭でも一部の演目が奉納されます。神楽の由来は詳らかではありませんが、江戸時代初期に八千代市村上から伝習されたとも、鳥見神社建立ののち江戸から伝来したとも口伝され、別名、十二座神楽ともいわれております。
演目は、「神子舞」「翁舞」「神明の舞」「鈿女の舞」「恵比寿舞」「鍛冶の舞」「榊葉舞」「二匹天狐の舞」「玉取り舞」「大蛇の舞」「天の岩戸の舞」「火男の舞」の十二座で構成され、その内容は神話を題材としたものが多くあります。
囃子の楽器には太皷、大拍子、笛が用いられます。囃子はおねり・みこ・平神楽・速神楽・おかざき・鈿女・ひろこ・さがりは・空絡み・本絡み・ぎょん・じゃかもんじんなどがあります。
元来、氏子の長男により伝承されてきましたが、現在は神楽社中が組織され、後継者の育成が行われています。(印西市教育委員会掲示より)
浦部鳥見神社の周辺図