下総小金中野牧跡。鎌ケ谷市東初富にある旧跡・名所
下総小金中野牧跡の概要
下総小金中野牧跡は、鎌ケ谷市東初富にある名所旧跡です。下総小金中野牧跡は、江戸時代に当地に設けられていた牧場(下総小金中野牧)で、野に放って飼っていた馬を導くために築かれた土手(野馬土手)です。平成19年国史跡に指定されています。
旧跡・名所名 | 下総小金中野牧跡 |
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みどころ | 国指定史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 鎌ケ谷市東初富1-20 |
備考 | - |
下総小金中野牧跡の縁起
下総小金中野牧跡は、江戸時代に当地に設けられていた牧場(下総小金中野牧)で、野に放って飼っていた馬を導くために築かれた土手(野馬土手)です。平成19年国史跡に指定されています。
境内掲示による下総小金中野牧跡について
国指定史跡
下総小金中野牧跡(野馬土手)
この後ろの土の高まりは「野馬土手」といいます。江戸時代に馬の牧場の柵として、土を積みあげて作られたものです。
鎌ケ谷市のあたりは、江戸時代、下総小金中野牧という、幕府が馬をそだてるための大きな牧場でした。馬は牧の中で放し飼いにされ、水のみ場のほかはえさも与えられず、ほとんど野生の馬だったことから「野馬」と呼ばれました。多いときには約1,000頭の馬がいたといわれています。野馬は年に一回、「捕込」という囲いに集められ、幕府の役人たちが健康状態などを調べ、良い馬は江戸に送られました。これを「野馬捕り」といい、人気のある行事のひとつで、見物人もたくさん来たようです。捕込は貝柄山公園北口の近くにも今でも残っています。広い牧の中で放し飼いにされている野馬をつかまえ、捕込に追い込む仕事はとても大変でした。そこで、野馬を簡単に集める工夫として多くの野馬土手が作られました。この土手もその一部で、江戸時代に造られたときのかたちをとても良く残しています。また、牧と村の間には、野馬が畑に入らないようにするための土手が作られました。
これらの野馬土手や捕込は、江戸幕府が馬を育てるため、牧場の周辺の農民に作られたもので、当時の様子を知る上でも貴重な遺跡であることから国史跡に指定されました。(文化庁・千葉県教育委員会・鎌ケ谷市教育委員会掲示より)
下総小金中野牧跡の周辺図