伊津美鳥見神社|柏市泉の神社
伊津美鳥見神社の概要
伊津美鳥見神社は、柏市泉にある神社です。伊津美鳥見神社の創建年代等は不詳ながら、当社が泉地区の中央部に背を向けて、「立の台(相馬氏の城祉)」に向けて鎮座していることから、古くより祀られてきたのではないかといいます。安政3年(186)には神祇道管領より官位を授与され、明治維新後の社格制定に際し村社に列格していました。境内の大師堂は、東葛印旛大師八十八ヶ所霊場28番です。
社号 | 鳥見神社 |
---|---|
祭神 | 饒速日命、経津主命、天兒屋根命 |
相殿 | - |
境内社 | 八幡宮・金毘羅宮・天満宮・大師堂 |
住所 | 千葉県柏市泉1358 |
祭日 | オビシャ1月7日、秋祭10月15日 |
備考 | - |
伊津美鳥見神社の由緒
伊津美鳥見神社の創建年代等は不詳ながら、当社が泉地区の中央部に背を向けて、「立の台(相馬氏の城祉)」に向けて鎮座していることから、古くより祀られてきたのではないかといいます。安政3年(186)には神祇道管領より官位を授与され、明治維新後の社格制定に際し村社に列格していました。
千葉県神社名鑑による伊津美鳥見神社の由緒
創建年代等は詳らかでないが、「安政三年六月廿四日 神部□□□□/神祇道管領長上三位卜部朝良□」の古文書を有する。昭和三一年四月、本殿の萱葺を銅板に葺替え。(千葉県神社名鑑より)
「沼南町史」による伊津美鳥見神社の由緒
泉地区の鎮守である。”鳥見神社”と登録されているが、実際は鳥見・香取・春日の三社神を祀る。同地区の高台に位置し、境内は築地で囲まれている。
創建については不詳であるが、「伊津美神社」の扁額と古軸を現存すること、また、社殿の方角が旧泉村の中央部に背をむけ、中世の相馬氏の城祉と伝えられる”立の台”に向かっていることなどから、古い歴史をもつものと推定される。
現在の本殿は、明和六(一七六九)年十二月の再建であるが、昔その左側の辺に位置していた旧本殿は、泉村の大火の際に焼失したといわれる。なお、この再建の時の別当職は当地区の吉祥院であり、竣工の導師は、吉祥院の本寺である龍泉寺(現、我孫子市中峠)住職であった。拝殿も同時期の建物と推定される。
当社は安政三(一八五六)年六月二十四日、京都の吉田殿より”鳥見神社”の官位を受けている。その後、明治の初めに境内地が一度は官地とされたが、間もなく明治九(一八七六)年ごろには民有地として願下げとなった。昭和三十一年、本殿の萱茸を銅板葺とし、拝殿は鉄板葺に改装されて、現在に至っている。境内周辺には大樹が欝蒼としていたが、最近、杉や松はほとんど枯死し、椎の老古木のみが多く遺されている。(「沼南町史」より)
伊津美鳥見神社の周辺図
参考資料
- 千葉県神社名鑑
- 「沼南町史」
- 「千葉縣東葛飾郡誌」