地主神社|柏市篠篭田の神社
地主神社の概要
地主神社は、柏市篠篭田にある神社です。地主神社の創建年代等は不詳ながら、奈良時代の古文書に「志子田谷」と当地名が記載されていることから、奈良時代には集落が形成され、当社も祀られていたのではないかといいます。篠篭田の鎮守として祀られ、明治維新後の社格制定に際し村社に列格、明治23年雷電神社を、明治41年伊勢・住吉神社を合祀しています。
社号 | 地主神社 |
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祭神 | 大國主命 |
相殿 | - |
境内社 | 大杉神社、浅間神社、山神社、伊勢社、住吉社、雷神社、三峯社、疱瘡社 |
住所 | 千葉県柏市篠篭田650 |
祭日 | 大祭10月19日 |
備考 | 旧村社 |
地主神社の由緒
地主神社の創建年代等は不詳ながら、奈良時代の古文書に「志子田谷」と当地名が記載されていることから、奈良時代には集落が形成され、当社も祀られていたのではないかといいます。篠篭田の鎮守として祀られ、明治維新後の社格制定に際し村社に列格、明治23年雷電神社を、明治41年伊勢・住吉神社を合祀しています。
千葉県神社名鑑による地主神社の由緒
この土地の地名が「東大寺献物帳」に見えるので、いまから一、〇〇〇余年前すでに集落を形成し、当社もその当時の創立と考えられる。本殿は明治初年の造営で、幣殿・拝殿は昭和六ニ年完工。(千葉県神社名鑑より)
「柏市史」による地主神社の由緒
地主神社
篠籠田村字内野に所在。祭神は大己貴命。明治二三年三月雷電神社、同四一年五月伊勢・住吉神社を合祀した。(「柏市史」より)
地主神社所蔵の文化財
- 文永の板碑
文永の板碑
古くからの篠籠田の村社であった地主神社には鎌倉時代に造られた板碑が納められています。
板碑は鎌倉時代から室町・戦国時代にかけて、板状の石で作った一種の卒塔婆で、祖先の供養(順修)や自分の後生を願って(逆修)、板石塔婆として立てられました。上部を三角形にし、直下に二条の横線を加え、その面に梵字で種子、仏像、名号等を刻み、本尊下に蓮台等を刻んだものもあります。
この板碑は、秩父地方から産する緑泥片岩で造られた武蔵型板碑で、高さは105cm、横幅は28.8cmあります。正面には蓮台に乗った大きく縦長の阿弥陀如来を梵字キリークで表し、その下に鎌倉時代の「文永十一年正月日」(1274年)の年号が刻まれています。
この地域にも中世の仏教信仰が受け入れられ、板碑を造るための石材が流通していたことがわかり、地域を探るうえでの貴重な資料なのです。(柏市教育委員会掲示より)
地主神社の周辺図
参考資料
- 千葉県神社名鑑
- 「柏市史」