阿弥陀様板碑。柏市大井にある旧跡・名所
阿弥陀様板碑の概要
阿弥陀様板碑は、柏市大井にある名所旧跡です。阿弥陀様板碑は、鎌倉から戦国時代に盛行した中世の供養塔婆で、筑波石(黒色雲母片岩)で作られた下総式板碑です。高さ186cm、横幅50cm、厚さ11.5cmと下総式板碑で2番目に大きく、柏市文化財に指定されています。
旧跡・名所名 | 阿弥陀様板碑 |
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みどころ | 市指定文化財 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 柏市大井2207-2 |
備考 | - |
阿弥陀様板碑の由緒
阿弥陀様板碑は、鎌倉から戦国時代に盛行した中世の供養塔婆で、筑波石(黒色雲母片岩)で作られた下総式板碑です。高さ186cm、横幅50cm、厚さ11.5cmと下総式板碑で2番目に大きく、柏市文化財に指定されています。
境内掲示による阿弥陀様板碑の由緒
この祠にある板碑は、筑波石(黒色雲母片岩)とよばれる石材で造られた下総式の板碑です。基部は地中に埋め込まれていましたが、平成元年の地元関係者立合いの発掘調査において、高さ186cm、横幅50cm、厚さ11.5cmの比較的大型のものであることがわかりました。
板碑は、鎌倉から戦国時代に盛行した中世の供養塔婆とされます。天蓋の下には主尊のア(諸仏を表わす)と脇侍の梵字サ(観音菩薩)、サク(勢至)の梵字種子による三尊が蓮華坐(蓮台)とともに刻まれています。年紀、銘文等が入っていませんので、建立年代は確定できませんが、山形頭頂の角度や横二条線の位置、伏せ蓮華形の天蓋の瓔珞、梵字の涅槃点などから鎌倉時代の文永期(1264~1275年)のものと推定されます。
下総板碑の特色は、筑波石を使い、山形を鋭くつくり出し、薬研堀という深い彫り方をみせています。本板碑は、下総板碑の分布地域の中で西側に位置し、2番目に大きく独特な形状からも当地を語る中世資料として貴重なものです。(柏市教育委員会掲示より)
阿弥陀様板碑の周辺図