全中山本覚寺|松戸市上本郷にある日蓮宗寺院
本覚寺の概要
日蓮宗寺院の本覚寺は、全中山と号します。本覚寺の創建年代等は不詳ながら、当地に元禄12年(1699)建立された本覚庵の本尊(日蓮上人像)から文明15年(1483)の墨書が見つかっているそうです。江戸期を通して本覚庵と称して、地域の人達の墓地として護持されてきましたが、昭和17年に所有者のいない土地建物が国有化されることになったことから、身延山にいた加藤錬明(号雲洞)上人を住職として宗教法人格を取得、本覚寺と寺号公称、現本堂は平成5年の落慶だそうです。
山号 | 全中山 |
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院号 | - |
寺号 | 本覚寺 |
住所 | 松戸市上本郷2337 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
本覚寺の縁起
本覚寺の創建年代等は不詳ながら、当地に元禄12年(1699)建立された本覚庵の本尊(日蓮上人像)から文明15年(1483)の墨書が見つかっているそうです。江戸期を通して本覚庵と称して、地域の人達の墓地として護持されてきましたが、昭和17年に所有者のいない土地建物が国有化されることになったことから、身延山にいた加藤錬明(号雲洞)上人を住職として宗教法人格を取得、本覚寺と寺号公称、現本堂は平成5年の落慶だそうです。
「松戸のお寺」による本覚寺の縁起
日蓮宗全中山本覚寺
北松戸駅から徒歩10分で関東平野が一望できる台地の先端が当山です。擁壁工事の済んだ墓地からは、眼下に常磐線、水戸街道が通り、松戸市内から遠く富士山、新宿の高層ビル、池袋サンシャイン、東京スカイツリーまで見える景勝地です。
元禄十二年(一六九九)、村の墓地に本覚庵が建立されましたが、創建はもっと前かもしれません。東日本大震災で日蓮聖人像が壊れ(立正大学で修復中)、その体内から室町時代の文明十五年(一四八三)の作成年代が書かれた墨書が見つかりました。
庵は村人が管理をし、檀信徒は七つの寺に所属していました。戦時中の昭和十七年、所有者がいない土地と建物は国有化されるというので、創立住職には、妻が地元出身で、当時、総本山身延山にいた加藤錬明(号雲洞)上人にお願いして、宗教法人を取得し、本覚寺と寺号公称して、没収をまぬかれました。
上人は元総理大臣石橋湛山の父、杉田日布上人に書を認められた書家で、昭和二十三年松戸の地に来ました。
平成五年、現住職の代に本堂・客殿・庫裡を新築落慶。千駄堀に松戸中央霊園を開園し、管理運営しています。現住職は松戸市文化団体連盟の会長として、書、囲碁などさまざまな文化活動を通して市民の交流を図っています。(「松戸のお寺」より)
本覚寺の周辺図
参考資料
- 「松戸のお寺」