根本山吉祥寺|地名発祥の寺、下総四郡八十八所霊場
吉祥寺の概要
真言宗豊山派寺院の吉祥寺は、根本山と号します。吉祥寺の創建年代等は不詳ながら、当寺の薬師如来像は弘法大師が一木から三体の薬師像を作ったものの一つで、根本を根本吉祥寺、中根を馬橋中根寺、上部を印西市歓喜院に祀ったと伝えられ、地名の由来となったものだといいます。下総四郡八十八所霊場63番です。
山号 | 根本山 |
---|---|
院号 | - |
寺号 | 吉祥寺 |
住所 | 松戸市根本408 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
吉祥寺の縁起
吉祥寺の創建年代等は不詳ながら、当寺の薬師如来像は弘法大師が一木から三体の薬師像を作ったものの一つで、根本を根本吉祥寺、中根を馬橋中根寺、上部を印西市歓喜院に祀ったと伝えられ、地名の由来となったものだといいます。
「松戸のお寺」による吉祥寺の縁起
真言宗豊山派根本山吉祥寺
当山は、いつの頃からこの地にあるか定かな記録はありませんが、天和年間(一六八一~一六八四)の石碑があり、水戸街道の宿場町松戸が誕生した頃には存在したと推測されます。
薬師堂に納められるご本尊の薬師如来像は、弘法大師自らが一本の木から三体の薬師像を作り、根本を根本吉祥寺、中根を馬橋中根寺、上部を印西市歓喜院に祀られたものです。地名もその古事に由来すると伝えられています。
当山は檀家を中心に営まれていますが、信仰深い信者も訪れ本堂の前で手をあわせている姿も見かけます。境内には四季を通じ花が咲いており、特に四月の中旬から咲き出す牡丹が、通る人の心を和ませてくれます。
この他、吉祥寺が管理する松戸市役所東側(京葉ガス隣)に霊験あらたかとされている池田弁財天を有し多くの信者を集め、新年初巳の日に初護摩祈願を行っています。(「松戸のお寺」より)
「千葉縣東葛飾郡誌」による吉祥寺の縁起
根本に吉祥寺
(當寺は大同二年僧空海當地に来錫して建立するところ、本尊薬師如来は弘法大師市刀三禮の一夜作にして、當寺の東方池田辨天の龍頭は是亦大師の作、今秘佛として本寺に蔵し、辰巳の方、山澤に隠里庚申と云ふ、石窟に小石の宮殿あり、是れ大師爪引の庚申と云ふと、同寺過去帳に記せり)(「千葉縣東葛飾郡誌」より)
吉祥寺の周辺図
参考資料
- 「松戸のお寺」
- 「千葉縣東葛飾郡誌」