理性山浄蓮寺|眼病平癒の願掛けの絵馬
浄蓮寺の概要
日蓮宗寺院の浄蓮寺は、理性山と号します。浄蓮寺は、慶長17年(1612)に創建、14世智足院日到の代の宝暦10年(1760)に秋谷源右衛門からの寄進を受けて本堂を建立したといいます。当寺で祀っている日朝上人は、身延山久遠寺11世で両眼失明から快復した上人として著名なことから、眼病平癒の願掛けの絵馬が多数奉納され、保存されている絵馬群は流山市有形文化財に指定されています。
山号 | 理性山 |
---|---|
院号 | - |
寺号 | 浄蓮寺 |
住所 | 流山市野々下1-159 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
浄蓮寺の縁起
浄蓮寺は、慶長17年(1612)に創建、14世智足院日到の代の宝暦10年(1760)に秋谷源右衛門からの寄進を受けて本堂を建立したといいます。当寺で祀っている日朝上人は、身延山久遠寺11世で両眼失明から快復した上人として著名なことから、眼病平癒の願掛けの絵馬が多数奉納され、保存されている絵馬群は流山市有形文化財に指定されています。
「流山市史・近代資料編」による浄蓮寺の縁起
浄蓮寺
理性山浄蓮寺は、野々下区に在り。平賀本土寺の末派にして日蓮宗に属す。本尊は釈迦牟尼仏なり。寛永八年五月の創立にて日興上人の開基なり。(「流山市史・近代資料編」より)
「日蓮宗寺院大鑑」による浄蓮寺の縁起
慶長17(1612)年4月の創立。開山日興。開基檀越秋谷源右衛門。奠師法縁。宝暦10年、14世智足院日到の代、秋谷源右衛門の寄進を受け本堂建立。江戸中期に眼病平癒を祈願する帰依者により寺門繁栄。寺内に現存の奉納絵馬は、流山市の文化財となっている。昭和50年7月本堂・庫裡新築。(「日蓮宗寺院大鑑」より)
浄蓮寺所蔵の文化財
- 浄蓮寺小絵馬
浄蓮寺小絵馬
絵馬は神社や寺院などに祈願やそのお礼のために生きた馬を奉納するかわりに、絵に描いて奉納するものである。図柄は馬だけとは限らず祈願の内容によって様々である。
日蓮宗の浄蓮寺は、日朝上人をまつり眼病が治ると信仰されていた。眼病平癒を起案する人は、寺で水をもらって眼を洗い、小絵馬を奉納したという。絵馬の図柄は、『向い「め」の字』『拝み』などである。
かつては、もっと多くの絵馬が奉納されていたというが、現在も保存状態の良い二〇〇点余りが納められている。民間信仰を知る上で貴重な文化財である。(流山市教育委員会掲示より)
浄蓮寺の周辺図