旧鴇田家住宅。習志野市実籾にある旧跡・名所

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旧鴇田家住宅。習志野市実籾にある旧跡・名所

旧鴇田家住宅の概要

旧鴇田家住宅は、習志野市実籾にある名所旧跡です。旧鴇田家住宅は、江戸時代に実籾村の名主をつとめた鴇田家の旧住居で、享保12年(1727)から翌13年にかけて建築され、平成3年(1991)まで使用されていた住宅です。応接用の玄関や、従者の待機に使う供待部屋、客便所など名主家の役宅らしい建造物が残されています。平成12年10月に東金街道(御成街道)沿いの旧地から実籾本郷公園へ移築復原され、千葉県有形文化財に指定されています。

旧鴇田家住宅
旧鴇田家住宅の概要
旧跡・名所名 旧鴇田家住宅
みどころ 千葉県指定史跡
入場時間 9時30分~16時30分(11-3月は16時まで)
入場料 無料
休館日 毎週月曜、第二金曜、12月29日-1月4日
住所 習志野市実籾2-24-1
備考 -




旧鴇田家住宅の縁起

旧鴇田家住宅は、江戸時代に実籾村の名主をつとめた鴇田家の旧住居で、享保12年(1727)から翌13年にかけて建築され、平成3年(1991)まで使用されていた住宅です。応接用の玄関や、従者の待機に使う供待部屋、客便所など名主家の役宅らしい建造物が残されています。平成12年10月に東金街道(御成街道)沿いの旧地から実籾本郷公園へ移築復原され、千葉県有形文化財に指定されています。

境内掲示による旧鴇田家住宅について

鴇田家は、江戸時代に実籾村の名主をつとめていた旧家で、この住宅も東金御成街道沿い(現在の実籾2丁目付近)に建てられていました。同家に残されていた史料「大工手間日記」により、建築年代は享保12年(1727)から翌年13年にかけてであることがわかりました。
間取りの形式、建築当初の部材(建築材)を残した桁や梁は、同時代の古民家の建築年代を推定するための貴重な手がかりを提供しているものであり、建築史のうえで重要な古民家です。
旧鴇田家住宅は「曲屋(まがりや)」と呼ばれる形式で、南部地方(東北)に多く見られますが、南関東に現存している例は少なく、近世においては名主の役宅として使われた、規模のきわめて大きい民家です。
習志野市教育委員会では、この貴重な建築物を当時の部材を使って復原し、文化財として後世に伝え、その建築技法を記録にとどめることを目的に保存整備を図りました。(境内掲示より)

家屋内配布チラシによる旧鴇田家住宅について

旧鴇田家住宅は、享保12年(1727)から翌13年にかけて東金(御成)街道沿いに建築され、江戸時代に実籾村の名主をつとめた鴇田家の住居として、平成3年(1991)まで使用されていました。平成12年10月には建築当初の姿で移築復原され、同年11月に開館しました。
L字形に曲がった主屋は、かつて東北地方に多く分布していた「曲屋」であり、南関東ではきわめて珍しい建築様式です。また、この住宅は身分の高い人が来訪した時に使う「ゲンカン(玄関)」や、その供の者が待機した「トモマチベヤ(供待ち部屋)」、江戸時代の民家としては貴重な客便所など、名主の家にふさわしい特色を伝えています。
「ドマ(土間)」では民具を展示し、午前中はカマドで火を焚いております。主庭「上宿庭」では、水琴窟が奏でる安らぎの音色と、四季を彩るイロハモミジやロウバイ、サンシュユなどの植物をお楽しみいただけます。(家屋内配布チラシより)


旧鴇田家住宅の周辺図