鷺沼古墳B号墳箱式石棺。習志野市鷺沼にある旧跡・名所
鷺沼古墳B号墳箱式石棺の概要
鷺沼古墳B号墳箱式石棺は、習志野市鷺沼にある名所旧跡です。鷺沼古墳B号墳箱式石棺は、数基からなる鷺沼古墳群のうちの一つから発見された石棺です。A号墳とB号墳が確認されており、A号墳は6世紀後半、B号墳は6世紀末の築造と推定されています。B号墳で発見された石棺2基のうち1基は既に破壊されていましたが、もう1基は遺されており、人骨片のほか直刀破片・土玉・鉄鏃・刀子などの副葬品が出土しています。
旧跡・名所名 | 鷺沼古墳B号墳箱式石棺 |
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みどころ | 習志野市指定史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 習志野市鷺沼1-9鷺沼城址公園内 |
備考 | - |
鷺沼古墳B号墳箱式石棺の縁起
鷺沼古墳B号墳箱式石棺は、数基からなる鷺沼古墳群のうちの一つから発見された石棺です。A号墳とB号墳が確認されており、A号墳は6世紀後半、B号墳は6世紀末の築造と推定されています。B号墳で発見された石棺2基のうち1基は既に破壊されていましたが、もう1基は遺されており、人骨片のほか直刀破片・土玉・鉄鏃・刀子などの副葬品が出土しています。
境内掲示による鷺沼古墳B号墳箱式石棺について
鷺沼古墳は、標高十八mの台地上にある数基の古墳からなる古墳群です。
このうち城址公園内にある二基の古墳は昭和四十一年の調査で全長二十~二十五mの前方後円墳であることが確認されました。西側のA号墳から出土した埴輪は下総型円筒埴輪という下総地方独特の埴輪で、これをもとにA号墳は六世紀後半のものと推定されています。東側のB号墳は、前方部と後円部の境目あたりで発見された二基の石棺の造りや埴輪が立てられなかったことなどから六世紀末と推定されています。石棺のうち一基はすでに破壊されていましたが、もう一基は無事でした。
この石棺は内のりの大きさがおよそ長さ二m、幅〇、八m、深さ〇、七mの箱式石棺で、南房総方面から運ばれたと考えられる砂岩・凝灰岩を金属製の工具で加工して造ったものです。もとは蓋石が覆っていました。石棺の中からは成年男子二体分の人骨片が発見され、直刀破片・土玉・鉄鏃・刀子などの副葬品も出土しました。
この時代に鷺沼を本拠地とした豪族がいたということと、房総の他地域との関わりを示すたいへん貴重な遺跡です。(習志野市教育委員会掲示より)
鷺沼古墳B号墳箱式石棺の周辺図