超林寺|成田市台方にある曹洞宗寺院

猫の足あとによる千葉県寺社案内

麻賀多山超林寺|千葉県指定有形文化財の銅製雲板

超林寺の概要

曹洞宗寺院の超林寺は、麻賀多山真龍院と号します。超林寺は、僧周裔を開山として、千葉輔胤が文明10年(1478)に創建したと伝えられます。当寺の銅製雲板は応永15年(1408)の紀年銘があり、千葉県有形文化財に指定されています。

超林寺
超林寺の概要
山号 麻賀多山
院号 真龍院
寺号 超林寺
住所 成田市台方10
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 -



超林寺の縁起

超林寺は、僧周裔を開山として、千葉輔胤が文明10年(1478)に創建したと伝えられます。当寺の銅製雲板は応永15年(1408)の紀年銘があり、千葉県有形文化財に指定されています。

「稿本千葉県誌」による超林寺の縁起

麻賀多山真龍院超林寺(公津村大字台)
同村(公津村)大字臺方稗山に在り、境内千二百坪、曹洞宗なり。寺傳に云ふ、文明十年千葉輔胤之を創建し、僧周裔を以て開山とすと。境内に古墓三基あり、文字剥落して明かならず、或は云ふ輔胤の墓ならんと、寺に古雲版(楽器)を蔵す、「刑部法名冝仙居士施入之再興冝益代應永十五年戊子三月二十二日」云々と刻せり。小見川永徳寺にて製作せしものなりと云ふ、永徳寺はもと香取郡小見川にあり、木内氏の香花院なりしが今は廢絶せり。(「稿本千葉県誌」より)

超林寺所蔵の文化財

  • 鋳銅雲版(千葉県指定有形文化財)
  • 平貞胤供養碑(成田市指定有形文化財)

鋳銅雲版

この雲版は、応永15年(1408)の紀年銘があり、超林寺の寺宝になっています。
雲版とは、輪郭が雲の形をしていることから名付けられたものです。合図のために打ち鳴らす仏具で、特に禅宗寺院で使われました。
表面には「小見永徳寺打板也(中略)応永十五戊子三月廿二日」という銘文が刻まれていますが、小見永徳寺という寺院の所在ははっきりしていません。(成田市教育委員会・麻賀多山超林寺掲示より)

平貞胤供養碑

右側の坂道を降りきった超林寺に、観応2年(1351)の紀年銘をもつ平貞胤供養碑があります。平貞胤は、千葉氏第12代の当主で、京都で没しました。その恩に報いるために在郷の人々が、この供養碑を建立したと思われます。
銘文については、現在判読不可能です。しかし、昭和初期の調査記録によれば「平貞胤 □□霊□也 感応二年辛卯四月日 当郷諸人 各々敬白」と刻まれていたと記されています。(成田市教育委員会・麻賀多山超林寺掲示より)


超林寺の周辺図