下勝田天満神社|佐倉市下勝田の神社
下勝田天満神社の概要
下勝田天満神社は、佐倉市下勝田にある神社です。下勝田天満神社の創建年代等は不詳ながら、当社境内木は当社創立時に植えられたもので樹齢200年(昭和51年時点)と推定され、安永年間(1772-1781)頃の創建と推定されます。当社祭礼に奉納される下勝田の獅子舞は、佐倉市無形民俗文化財に指定されています。
社号 | 天満神社 |
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祭神 | 菅原道真公 |
相殿 | - |
境内社 | 三峯社、世直神社、道祖神 |
例祭日 | 10月15日 |
住所 | 佐倉市下勝田775-2 |
備考 | - |
下勝田天満神社の由緒
下勝田天満神社の創建年代等は不詳ながら、下勝田には西行法師(1118-1190)が来訪したと伝えられる勝間田の池があり、地名勝田も勝間田から転じたものとされます、また境内世直神社は、義民佐倉宗吾の処刑に際し、共に処刑された重右衛門の霊を祀る社です。
「千葉県神社名鑑」による下勝田天満神社の由緒
由緒に関する記載なし(「千葉県神社名鑑」より)
「印旛郡誌」による下勝田天満神社の由緒
村社天満神社
下勝田字神臺にあり菅原道眞公を祭る由緒不詳社殿間口二間奥行半奥行三間境内九十坪(民有地第二種)あり神官は田中長右衛門にして氏子四十一戸を有し管轄廳まで四里十八町あり境内四社を祭る即
一、三峯社 伊弉諾之尊を祭る由緒不詳建物間口三尺奥行四尺
二、世直神社 當時重右衛門亡魂を以て世直し神とす正保年佐倉宗吾に組し宗吾處置の際斷罪に處せられ近年亡魂村方へ祟をなし故に亡魂を尊ひて世直の神と稱し傳なり建物間口三尺奥行四尺
三、道祖神 塞神三柱を祭る由緒不詳建物間口三尺奥行四尺
四、仝村山本庄蔵なるもの近衛兵在役中明治十年西南從軍の際死に望み仝十二年三月廿五日祠掌岩崎定則祭主となり靈社設之(神社明細帳)(「印旛郡誌」より)
下勝田天満神社所蔵の文化財
- 下勝田の獅子舞(佐倉市指定無形民俗文化財)
下下勝田の獅子舞
下勝田には、古くから獅子舞が伝えられています。毎年夏祭りの日になると、ここ天満神社の社前で、雄獅子・中獅子・雌獅子の三匹の獅子が舞います。この舞は五穀豊穣・家内安全などを願って奉納されるものです。
演目には、神楽舞・幣束舞・橋渡りの舞の三つがあり、篠笛と太鼓の囃子方がつきます。このほか、面をつけた十六人の踊り手による弥勒踊りが踊られますが、これは太夫のめでたい口上と滑稽な所作を伴うものです。更に、夜になると場所を移して先輩の舞が行われます。先輩とは先代の舞い手たちのことで、猿の面と蓑をつけ、当代の嗣子と一緒に踊ります。
下勝田の獅子舞は、現在では地元の獅子舞保存会によって受け継がれており、市内に残る数少ない民俗芸能のひとつとなっています。また、舞に用いられる獅子頭も古来のもので、雄獅子お頭には元禄十二年(一六九九)の銘があります。(佐倉市教育委員会掲示より)
下勝田天満神社の周辺図
参考資料
- 千葉県神社名鑑
- 「印旛郡誌」