酒の井の碑。印旛郡酒々井町酒々井にある旧跡・名所
酒の井の碑の概要
酒の井の碑は、印旛郡酒々井町酒々井にある名所旧跡です。酒の井の碑は、地名酒々井の起源となった「酒の井」を示す、高さ1m・幅60cmの下総板碑です。板碑の横には井戸「酒の井」が残されています。孝行息子が親にお酒を贖うことができない境遇を嘆いたところ、この井戸から酒が湧いて出たと伝えられ、この酒の井戸に因み「酒々井」という村名が起こり、その記念として下総板碑が建立されたと伝えられています。
旧跡・名所名 | 酒の井の碑 |
---|---|
みどころ | 旧跡 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 印旛郡酒々井町酒々井137-1 |
備考 | - |
酒の井の碑の由緒
酒の井の碑は、地名酒々井の起源となった「酒の井」を示す、高さ1m・幅60cmの下総板碑です。板碑の横には井戸「酒の井」が残されています。孝行息子が親にお酒を贖うことができない境遇を嘆いたところ、この井戸から酒が湧いて出たと伝えられ、この酒の井戸に因み「酒々井」という村名が起こり、その記念として下総板碑が建立されたと伝えられています。
境内掲示による酒の井の碑の由緒
伝説酒の井碑
ある親孝行の息子が、毎日酒を買って年老いた父親に飲ませ喜ばせていました。ところが、ある日酒を買うお金に困ってしまいました。「父に酒を買うことができないとは、なんて親不孝なんだ、」と、孝行息子はひどく心を痛めながら歩いていると、道ばたの井戸から酒のにおいがしてきました。井戸水をくみ上げ飲んでみると、それはなんと酒だったのです。孝行息子はたいそう喜び、それからは毎日この井戸から酒をくんで帰り父親を喜ばせました。この酒の井戸のうわさは、世間にも知られましたが、ほかの人がくんで飲んでもただの水でした。酒の井戸があることから村の名も「酒々井」と呼ばれるようになり、この碑が記念として建てられたと伝えられています。(酒々井町教育委員会掲示より)
「酒々井町史」による酒の井の碑の由緒
円福院
酒の井
円福院は酒々井の地名の起源となったという孝子伝説「酒の井」跡のある寺として知られている。境内に高さ一メートル、幅六〇センチメートルの下総板碑がたつているが、この碑が「酒の井」の碑であると伝えられている。碑面は蓮花台座に梵字キリークが刻まれている。享保十三年(一七二八)の「寺社幷社堂舗地書上帳」に
一境内ニ酒井壱ケ所立石ニ文字切付ケ有之候
とあるので、古くからこの板碑が、「酒の井」伝説の石とされていたことになる。(「酒々井町史」より)
酒の井の碑の周辺図