説江山正福寺|浦安市堀江にある日蓮宗寺院
正福寺の概要
浦安市堀江にある日蓮宗寺院の正福寺は、説江山と号します。正福寺は、十乗院日詠律師が文禄2年(1593)に開基したといいます。境内の浄行菩薩像は、正福寺第十七世住職顕妙院日応上人が祀ったもの、しなび地蔵尊はしなび家で供養されていたものだといいます。
山号 | 説江山 |
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院号 | - |
寺号 | 正福寺 |
住所 | 浦安市堀江2‐6‐35 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
正福寺の縁起
正福寺は、十乗院日詠律師が文禄2年(1593)に開基したといいます。境内の浄行菩薩像は、正福寺第十七世住職顕妙院日応上人が祀ったもの、しなび地蔵尊はしなび家で供養されていたものだといいます。
「浦安市史」による正福寺の縁起
説江山正福寺は日蓮宗一致派に属し、堀江二丁目六番三五号にある。文禄二年(一五九三年)、十乗院日詠律師の開基といわれ、釈尊一塔両尊四菩薩が本尊として祀られている。檀家数は約五〇〇戸、境内は二五〇二平方メートルあり、”洗仏”として有名な浄行菩薩を祀る浄行堂やしなび地蔵が鎮座する。(「浦安市史」より)
正福寺所蔵の文化財
- 浄行堂
- しなび地蔵尊
浄行堂
浄行堂とは、浄行菩薩像を安置しているお堂のことです。
この浄行菩薩像は、明治二十八年(一八九五)三月、正福寺第十七世住職顕妙院日応上人によってまつられたものです。
浄行菩薩は、法華経で説くところの末世(仏法が衰え、乱れた世の中)に、衆生(生命あるものすべて)を救済するという四菩薩(上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩)のうちのひとりで、「清浄な所行の者」という意味をもっています。
この像は、洗仏(病人が自分の体の悪い部分を、仏像の同じところを洗うと治るという)として霊験があると信じられています。まちの人々からは、「浄行様」の愛称で親しまれており、今でも多くの参拝者が訪れます。
現在ある浄行堂は、平成四年から同六年にかけて、本堂と参道の修復を行った際に改築したものです。(浦安市教育委員会掲示より)
しなび地蔵尊
昔堀江村に「しなび」という屋号の家がありました。ある時、しなび家の主人が江戸に行商に行ったとき、焼け野原で首が欠けた地蔵尊を見つけました。主人は首を修復することを約束し、家に持ち帰って皮膚の病気が治るようお祈りしたところ、まもなく病が快復しました。主人はさっそく首を修復して元の形に戻し、丁重に供養しました。
後年、しなび家の者が池田家の養子になり、地蔵尊は池田家の屋敷地先に移されました。昭和三十八年(一九六三)に同家の改築に伴い、正福寺の第十九世住職日忍が境内に祠堂を建てて、地蔵尊を安置しました。
今日もこの霊験を伝え聞いた人々が参詣のため、同寺を訪れます。(浦安市教育委員会掲示より)
正福寺の周辺図
参考資料
- 「浦安市史」