根上神社|八千代市村上南の神社

猫の足あとによる千葉県寺社案内

根上神社|根上神社古墳に鎮座

根上神社の概要

根上神社は、八千代市村上南にある神社です。根上神社の創建年代等は不詳ながら、根上神社古墳に鎮座、現祭神が大己貴尊であること、社号の発音から以前は子ノ神と称していたものと思われます。鎮座している根上神社古墳は八千代市文化財に指定されています。

根上神社
根上神社の概要
社号 根上神社
祭神 大己貴尊
相殿 -
境内社 金比羅社、子安神社、菅原神社
例祭日 例祭10月9日
住所 八千代市村上南1-15-1
備考 -



根上神社の由緒

根上神社の創建年代等は不詳ながら、根上神社古墳に鎮座、現祭神が大己貴尊であること、社号の発音から以前は子ノ神と称していたものと思われます。明治維新後の社格制定に際し無格社とされていました。

「八千代市史」による根上神社の由緒

村上村宇白筋に所在。祭神は大己貴命。『県神明細』は「一由緒 不詳」とし、境内杜として琴平大神(祭神金山彦命)・稲荷大神(祭神稲倉魂命)・子安大神(祭神埴安姫命)・猿田大神(祭神猿田彦命)・守夜神(祭神布瑠魂神)・天満宮(祭神菅相丞霊)を載せている。(「八千代市史」より)

「千葉県神社名鑑」による根上神社の由緒

由緒に関する記載なし(「千葉県神社名鑑」より)

「印旛郡誌」による根上神社の由緒

無格社根上大神
村上區字下筋にあり大己貴命を祭る由緒不詳社殿間口二尺奥行三尺拝殿間口四間奥行四間境内三百七十八坪(官有地第一種)あり社掌山本吉蔵にして氏子百十七戸を有し管轄廳まで四里十五町にして境内神社六社あり即
一、琴平大神 金山彦命を祭る由緒不詳石祠なり
二、稲荷大神 稲倉魂命を祭る由緒不詳石祠なり
三、子安大神 埴安彦命を祭る由緒不詳石祠なり
四、猿田大神 猿田彦命を祭る由緒不詳石祠なり
五、守夜神 布瑠魂命を祭る由緒不詳石祠なり
六、天満宮 菅相丞を祭る由緒不詳石祠なり(神社明細帳)(「印旛郡誌」より)


根上神社所蔵の文化財

  • 根上神社古墳楽(八千代市指定文化財)

根上神社古墳

この古墳は、新川の沖積地に面した標高二五メートルの台地上に所在している前方後円墳です。前方後円墳は一般的に前方部(四角い部分)は祭祀を執り行う場として、後円部(丸い部分)はお墓と言われています。平成一〇年に前方部、平成一ニ年度に後円部の部分的な発掘調査が行われ、周溝(古墳の周りを取り囲む溝)の一部が検出されています。その結果、全長五〇メートルの市内で最も大きな前方後円墳であることがわかりました。このことから、この古墳に葬られた人はこの地域で大きな権力を持った豪族ではないかと考えられています。
前方部と後円部は一部が削られて根上神社の社殿が建てられていますが、原形をよく留めています。前方部の高さは二・五メートル、後円部の高さは三・五メートルで、後円部を北にして造られています。本格的な発掘調査が行われていないため、お墓の構造などは明らかではなく、造られた正確な年代を知ることはできません。
しかし、全体の形が七世紀初め頃の「最後の前方後円墳」と言われる印旛郡栄町の浅間山古墳に似ていること、前方部の部分調査で六世紀の終わり頃の特徴をもつ土器が出土したことなどから、その頃に造られた古墳であると推測されます。歴史的にみても根上神社古墳は新川東側の印旛沼沿岸地域に分布する古墳として注目に値するものと言えます。(八千代市教育委員会掲示より)

根上神社の周辺図


参考資料

  • 「八千代市史」
  • 「千葉県神社名鑑」
  • 「印旛郡誌」