佐山熱田神社|八千代市指定民俗文化財の佐山の獅子舞
佐山熱田神社の概要
佐山熱田神社は、八千代市佐山にある神社です。佐山熱田神社は、応永元年(1394)に創建したといいます。明治維新後の社格制定に際し村社に列格、明治39年の神社整理令に伴い大正5年には稲荷社、厳島神社を合祀、翌6年には神撰幣吊料供進社に指定されていました。秋の彼岸9月23日に当社境内で奉納される佐山の獅子舞は、八千代市民俗文化財に指定されています。
社号 | 熱田神社 |
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祭神 | 日本武尊 |
相殿 | 倉稲魂命、市杵島姫神 |
境内社 | 稲荷大明神、厳島神社、浅間神社 |
例祭日 | 10月9日 |
住所 | 八千代市佐山1921 |
備考 | - |
佐山熱田神社の由緒
佐山熱田神社は、応永元年(1394)に創建したといいます。明治維新後の社格制定に際し村社に列格、明治39年の神社整理令に伴い大正5年には稲荷社、厳島神社を合祀、翌6年には神撰幣吊料供進社に指定されていました。
「八千代市史」による佐山熱田神社の由緒
熱田神社
佐山村字大山台に所在。祭神は日本武尊。『県神明細』には「一由緒 不詳」とし、大正五年に稲荷社(祭神保食命)と厳島神社(祭神市杵島姫命)を合祀したと記す。(「八千代市史」より)
「千葉県神社名鑑」による佐山熱田神社の由緒
応永元年九月九日、日本武尊を奉祀す。大正八年六月六日、神撰幣吊料供進指定社並びに会計法適用社に指定される。現在の本殿は明治三七年七月二〇日に改築落成したものである。(「千葉県神社名鑑」より)
「千葉縣千葉郡誌」による佐山熱田神社の由緒
大宮太神
睦村佐山に鎮座す。日本武尊保食命市杵島姫命を祭る。應永元年九月九日創立せらる。社殿は變体流造にして、間口二間奥行二間、附属建築物としては拝殿一宇(大正五年十二月十二日熱田神社遥拝所を拝殿となす事を許可せらる)境内神社本殿二宇鳥居一基石燈籠三基あり。境内三百九十六坪、一般に土地高燥にして眺望佳なり。神社祭祀令に基く祭祀の外大正四年十一月十日即位禮、仝年十一月十四日大嘗祭、入退營兵の奉告祭等の臨時祭典あり。大正五年十一月廿七日稲荷神社、嚴島神社を合祀す。(「千葉縣千葉郡誌」より)
佐山熱田神社所蔵の文化財
- 佐山の獅子舞(八千代市指定民俗文化財)
佐山の獅子舞
佐山の獅子舞は毎年九月二十三日の彼岸中日に「悪疫退散」等を願って、午前から昼にかけて熱田神社で、夕方に妙福寺で舞われることから、俗に「ヒガンジシ」とも言われます。
形式は小振りの獅子舞を一人で被って舞う一人立ちの獅子舞で、三匹で舞うことから「三匹獅子舞」と言われます。三匹の特徴は獅子が彫られた部分と被る部分まで一木で作られ「オヤジシ(親獅子)」はねじれ角、「ナカジシ(中獅子)」は尖り角、「メジシ(女獅子)」には角はなく宝珠を付けています。腰には三匹とも枠無し締太皷、手には二十センチメートルほどのバチを握ります。また、獅子頭の形式は佐山、勝田、麦丸、吉橋、桑橋は一木刳貫き、平戸、島田は被る部分は竹かご状の構造、小池と桑橋は現物も伝承も無く不明で、市内には二形式の獅子頭が存在する接点があると考えられます。演目はオオガカリとカコイの二種類があり、セットで舞います。オオガカリは足がつま先から入るので、腰を高く上げる動きをします。カコイはかかとから付けるので重心を低くとる傾向があり、オオガカリの「動」に対し、カコイは「静」というイメージがあります。
(中略)
市内にはかつて十地区で獅子舞が舞われていましたが、現在では佐山と勝田のみとなりました。佐山の獅子舞はムラ行事として、地域に綿々と受け継がれてきており、八千代市にとって貴重な文化財です。(八千代市教育委員会掲示より)
佐山熱田神社の周辺図
参考資料
- 「八千代市史」
- 「千葉県神社名鑑」
- 「千葉縣千葉郡誌」