上平間八幡大神。川崎市中原区上平間の神社

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上平間八幡大神。多摩川大洪水の際に流失した上石原八幡宮を祀る

上平間八幡大神の概要

上平間八幡大神は、川崎市中原区上平間にある神社です。上平間八幡大神の創建年代は不詳ですが、多摩川大洪水の際に流失した府中の上石原八幡宮(上石原宿八幡神社下石原宿八幡神社或いは上染屋八幡神社か)社殿の御霊を祀ったのが始まりだと伝えられます。明治6年村社に列格、明治43年上平間の無格社須賀神社、天満宮、神明宮を合祀したといいます。

上平間八幡大神
上平間八幡大神の概要
社号 八幡大神
祭神 誉田別命
相殿 天照皇大神、素盞嗚命、菅原道真
境内社 -
祭日 例大祭10月第一日曜日
住所 川崎市中原区上平間299
備考 旧村社



上平間八幡大神の由緒

上平間八幡大神の創建年代は不詳ですが、多摩川大洪水の際に流失した府中の上石原八幡宮(上石原宿八幡神社下石原宿八幡神社か)社殿の御霊を祀ったのが始まりだと伝えられます。明治6年村社に列格、明治43年上平間の無格社須賀神社、天満宮、神明宮を合祀したといいます。

新編武蔵風土記稿による上平間八幡大神の由緒

(上平間村)八幡社
村の中央江戸への往来の傍にあり。拝殿2間に3間、内陣1間半に2間。本地弥陀の坐像長9寸。例祭8月15日。社南に石の鳥居及石階あり。法田寺の持。此以下三祠も同寺の持。
天王社
社地は小高く南向の祠にて前に鳥居を立。神体不動長9寸許。例祭6月6日。
天神社
天王社の並にあり。南向の小祠なり。神体8寸許束幣の木像なり。例祭2月25日。
神明社
社1間半に2間南向神体立像にて1尺余。例祭11月15日。いづれも鎮座の年代を詳にせず。(新編武蔵風土記稿より)

神奈川県神社誌による上平間八幡大神の由緒

創立年月は不詳であるが、口碑に依れば往古多摩川大洪水の際、東京府下府中の上石原八幡宮社殿流失し、同社安置の御霊が当村に漂着した。住民相寄り一祠を建立して之を祀った。其の後社殿を改築し村内日蓮宗法田寺住職が別当職となったという。尚配祀の天照皇大神は宝永二年十一月十四日、当村住民勘左ヱ門なる者、伊勢大廟より御分霊を背負いて僻村し、村民一統協力して多摩川の流域に一同を建立したのに起因する。明治六年十二月村社に列し、明治四十三年一月十三日、無格社須賀神社、天満宮、神明宮等を合祀、大正十三年四月四日神饌幣帛料供進神社に指定された。奈川県神社誌より)


上平間八幡大神の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 神奈川県神社誌