陽原山南光寺。鎌倉建長寺30世佛壽禅師開山、田名学校開校地
南光寺の概要
臨済宗建長寺派寺院の南光寺は、陽原山と号します。南光寺は、松蔭寺や正法寺を開山した鎌倉建長寺30世佛壽禅師(文和3年1354年寂)が当寺を開山したといい、江戸期には幕府より慶安元年(1648)寺領8石1斗の御朱印場を拝領したといいます。また明治7年には田名学校が当寺内に開校していたといいます。
山号 | 陽原山 |
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院号 | - |
寺号 | 南光寺 |
本尊 | 釈迦如来 |
住所 | 相模原市中央区田名5648 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
南光寺の縁起
南光寺は、松蔭寺や正法寺を開山した鎌倉建長寺30世佛壽禅師(文和3年1354年寂)が当寺を開山したといい、江戸期には幕府より慶安元年(1648)寺領8石1斗の御朱印場を拝領したといいます。また明治7年には田名学校が当寺内に開校していたといいます。
新編相模国風土記稿による南光寺の縁起
(田名村)南光寺
陽原山と號す、臨済宗(鎌倉建長寺末)開山佛壽(文和三年二月十八日卒)慶安元年寺領八石一斗の御朱印を賜ふ、本尊釋迦、
鐘樓(寛保元年再鑄の鐘を掛)
稲荷社
天王社
觀音堂(新編相模国風土記稿)
平成さがみはら風土記稿による南光寺の縁起
南光寺は、田名のバス停「保育園前」のすぐ前にある臨済宗の寺院です。
『風土記稿』によると、建長寺(鎌倉市)の末寺で、山号を陽原山といい、釈迦如来を本尊としています。
また、開山は佛寿〔文和3年(1354)没〕で、慶安元年(1648) には8石1斗の朱印地を受けています。
この佛寿禅師こと極翁妙環は、建長寺第30世を務めた住職であり、本寺をはじめ松蔭寺(横浜市)・正法寺(埼玉県越生町)の三寺を創建しています。
なお、創建については、北条氏の寄進があったために独自の創建が可能となったともいわれています。
本堂は再三の火災に見舞われ、そのたびに再建されています。特に慶応元年(1865)建立のこの本堂は、境内にあった一本の杉の木を材料にして建てたといわれ、また、山門は静岡から移築したものだと伝えられています。
当寺にも江戸時代には寺小屋が開かれていましたが、明治7年(1874) からの2年間は宗祐寺とともに「田名学校」が開かれています。
また、当寺には優れた仏教彫刻が多くあります。特に本尊の宝冠釈迦如来坐像と脇侍の普賢菩薩坐像は、その銘文より鎌倉仏師、後藤左近の明和元年(1764) の作であることがわかります。(平成さがみはら風土記稿より)
相模原市観光協会掲示による南光寺の縁起
この寺は山号を「陽原山(ようげんざん)」といい、臨済宗建長寺の末寺です。文和3年(1354年)に仏寿(ぶつじゅ)師によって開山され、慶安元年(1648年)には寺領八石一斗の朱印を受けています。本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)です。
また、正面には江戸時代の名僧南山古梁(なんざんこりょう)師の書を刻んだ大額が掲げてあります。(相模原市観光協会掲示より)
南光寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- さがみはら風土記稿