春日神社|工藤左衛門尉祐経の孫祐宗が創建
春日神社の概要
春日神社は、練馬区春日町にある神社です。春日神社の創建年代は不詳ながら、工藤左衛門尉祐経の孫祐宗が、(藤原鎌足の末裔であるところから)その祖先を祀って創建したと伝えられています。室町時代には練馬城主豊島勘解由左衛門泰経・同弟平左衛門泰明が崇敬、一族の守護神として祀ったといいます。
社号 | 春日神社 |
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祭神 | 天児屋根命 |
境内社 | 稲荷神社(宇迦之御魂命)、三峯神社(火産霊神)、第六天神社(面足之命)、恵比寿大黒神、道祖神 |
相殿 | - |
住所 | 練馬区春日町3-2-4 |
備考 | - |
春日神社の由緒
春日神社の創建年代は不詳ながら、工藤左衛門尉祐経の孫祐宗が、(藤原鎌足の末裔であるところから)その祖先を祀って創建したと伝えられています。室町時代には練馬城主豊島勘解由左衛門泰経・同弟平左衛門泰明が崇敬、一族の守護神として祀ったといいます。
「練馬の神社」による春日神社の由緒
創建は不詳であるが、「北豊島郡神社誌」に「古老ノ伝フル所ニヨレバ、工藤左衛門尉祐経ノ孫祐宗ノ創立セルモノト云フ、按ズルニ祐宗ノ藤原鎌足ノ末裔タルト其ノ天児屋根命ヨリ出タルト・・・而シテ中世乱世ヲ経テ文明年間ニ至リ・・・豊島勘解由左衛門泰経等深ク当神社ヲ崇敬シ、一族ノ守護神トシテ奉仕セリト云フ・・・豊島氏没落ノ後練馬城海老名左近ノ居トナリ、又厚ク崇敬セリト云」とある。
境内石造物で古いのは、天保7年(1836)篠田藤五郎寄進の水盤と文久元年(1861)長谷川太左衛門寄進の狛犬(大正6年再建)、慶応2年(1866)の幟石である。社殿は大正6年(1917)の新築であり、神楽殿は昭和31年、絵馬殿は昭和40年の改築である。ほかに社殿脇には二個の力石がある。境内は広く、日露戦争記念碑、表忠碑、太平洋戦争碑が建ち、当地域の戦没者・従軍者名を記している。
境内の樹木は多く、エノキ、イヌシデ、シラカシ、スダジイ、ニレの大樹が繁っている。また、境内脇には安永6年(1709)奉納の上練馬海老ヶ谷戸村結衆による青面金剛庚申塔がある。
なお、江戸末期には宮司が庭泉堂塾を設け、近隣の各名主の子弟を集め、読み書きそろばんを教えたという。(「練馬の神社」より)
「東京都神社名鑑」による春日神社の由緒
当社の創祀は古文書火災にかかり、焼失したので詳らかでないが、工藤左衛門尉祐経の孫、祐宗の創建と伝えられている。祐宗は藤原鎌足の末裔であり、その元祖は、天児屋根命より出たるにより天児屋根命を祀り、中世乱世を経て文明年間(一四六九-八七)に至り、長尾景春の部将練馬城主豊島勘解由左衛門泰経・同弟平左衛門泰明当社を崇敬し、一族の守護神とした。豊島氏の歿落ののち練馬城は海老名左近の居城となり、また厚く崇敬したという。現在海老ヶ谷戸の地名も残っている。社殿は大正六年改築落成したものである。(「東京都神社名鑑」より)
春日神社の周辺図
参考資料
- 「練馬の神社」(練馬区教育委員会)
- 「東京都神社名鑑」