蒲田八幡神社|慶長年間に薭田神社を勧請、旧新宿村鎮守、旧村社
蒲田八幡神社の概要
蒲田八幡神社は、大田区蒲田にある八幡神社です。蒲田八幡神社は、北蒲田村より新宿村として分村した慶長年間に、薭田神社を勧請して新宿村鎮守として創建されたものと伝えられます。明治期に村社に列格しています。
社号 | 蒲田八幡神社 |
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祭神 | 誉田別命 |
相殿 | - |
境内社 | 天祖神社、稲荷神社 |
祭日 | - |
住所 | 大田区蒲田4-18-18 |
備考 | 旧新宿村鎮守、旧村社、元別当:妙安寺 |
蒲田八幡神社の由緒
蒲田八幡神社は、北蒲田村より新宿村として分村した慶長年間に、薭田神社を勧請して新宿村鎮守として創建されたものと伝えられます。明治期に村社に列格しています。
「大田区の神社」による蒲田八幡神社の由緒
抑当社は宇佐八幡宮を勧請せる由緒深き神社にして、其年暦を伝へざるも更に古社なつことは、境内小円墳、伝説等史実の明示するところなり。 慶長年間新宿分村に際し、行基作の神体三座の中、春日の像一体を薭田神社より分ち鎮守神体として、神霊あらたかと伝ふ。(由緒碑による)(「大田区の神社」より)
新編武蔵風土記稿による蒲田八幡神社の由緒
八幡社
海道より1町許西の方にあり。宇佐八幡宮を勧請せしと云のみにて、其年暦を傳へず。されども社頭に古木あまた生茂りたるさま、古社なることは疑ふべからず。村の鎮守なり。本社7尺に6尺。神体は立像にして世尊の像に似たり。左手に軍配団扇をとり、右手に巻物を持つ。総て朽やつれて殊勝に見ゆ。寺伝には行基菩薩の作なりといひ傳ふ。
拝殿3間に2間。前に鳥居2基をたつ。一は木にして一は石なり。むらうち妙安寺もちなり。
末社。
第六天社、稲荷社。以下二社わづかなる祠にて、社前の両側にたてり。
古塚
社地に入て右の方にあり、塚上に老松四根ありて、廻りに注連をはり置けり。土人に問に昔何物か神霊あるものを埋めし印の塚なりといひ傳へて、塚の邊を葦毛の馬に乗て過るときは、必落馬すといへども其故をしらずといへり。隣村北蒲田栄林寺の云傳へによれば、彼村八幡宮(現薭田神社)神体三体の中、春日の像一体を分ちここに移して当村の鎮守とせしに、神霊あらたにして、土人の信仰なきものにはまま祟りありしにより、恐れて此地に埋みしといふ。此説うけがたけれども、しばらくしるせしなり。(新編武蔵風土記稿より)
蒲田八幡神社の周辺図