雪谷山長慶寺|大田区東雪ヶ谷にある日蓮宗寺院
長慶寺の概要
日蓮宗寺院の長慶寺は、雪谷山と号します。長慶寺は、十法院日親(慶長3年1598年寂)が開山となり碑文谷に創建、後に当地へ移転したといいます。
山号 | 雪谷山 |
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院号 | - |
寺号 | 長慶寺 |
住所 | 大田区東雪ヶ谷5-8-10 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
長慶寺の縁起
長慶寺は、十法院日親(慶長3年1598年寂)が開山となり碑文谷に創建、後に当地へ移転したといいます。
「大田区の寺院」による長慶寺の縁起
当寺の開創年代は明確でない。しかし開山十法院日親は慶長3年(1598)に示寂しているので、それ以前に草創されたことが推察される。はじめ荏原郡碑文谷村(目黒区碑文谷)にあって、碑文谷法華寺の末寺であったが、法華寺が不受不施を唱えて幕府の弾圧を受けた際、池上本門寺の末寺にかわった。(「大田区の寺院」より)
新編武蔵風土記稿による長慶寺の縁起
(雪ヶ谷村)長慶寺
除地一段一畝二十二歩、小名下にあり、法華宗池上本門寺末雪谷山と號す、開山を十法院日親と云、慶長三年九月十日示寂せり、客殿五間半に六間、本尊三寶祖師門は南に向ふ、兩柱の間九尺、當寺は昔本郡碑文谷村にありしをいつのころかここに引移せりとぞ、檀越に國分方直江宮田飯田等を氏とせるものあり、今は當村に住すれどもとは碑文谷村の人にして、當寺と共に移りしと云、舊記を失ひたればこれも其移りし年代を知らず。(新編武蔵風土記稿より)
長慶寺所蔵の文化財
- 日蓮聖人坐像(大田区指定文化財)
日蓮聖人坐像
木造寄木造り、彩色、玉眼、像高四〇センチ。
当寺の開創年代は明らかでないが、はじめ荏原郡碑文谷村(目黒区)にあって法華寺の末寺であった。
法華寺が悲田派不受不施を唱えて元禄期(一六八八〜一七〇四)に幕府の弾圧を受けた際、池上本門寺の末寺にかわった。
本像の銘文によって、法華寺の日禅が感得主となり、弾圧以前の明暦二年(一六五六)に造立されたことがわかる。
この意味からも、本像が今日まで現存されたことは不受不施史研究上注目に値する。(大田区教育委員会掲示(「大田区の寺院」より)
長慶寺の周辺図