正覚山大音寺|地頭渡邊栄之丞の祖先が開基
大音寺の概要
浄土宗寺院の大音寺は、正覚山最勝院と号します。大音寺は、念誉上人(享保年間に示寂)が開山、当地の地頭渡邊栄之丞の祖先(法名最勝院)が開基となり、当地に創建したといいます。
山号 | 正覚山 |
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院号 | 最勝院 |
寺号 | 大音寺 |
住所 | 世田谷区奥沢1-18-3 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 白菊幼稚園併設 |
大音寺の縁起
大音寺は、念誉上人(享保年間に示寂)が開山、当地の地頭渡邊栄之丞の祖先(法名最勝院)が開基となり、当地に創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による大音寺の縁起
大音寺
境内除地5段、村の東の方にあり。浄土宗にて江戸深川霊巌寺の末なり。正覚山最勝院と号す。開山念誉上人享保年中正月24日寂すと。開基は此村の地頭渡邊栄之丞の祖某と云へり。その法号を最勝院といひしかば、今も寺院の号によべり。客殿5間四方、本尊阿弥陀如来を安ず。境内入口に石階段13級を設けその上に門を建。両柱の間9尺。
大宰府神社
地蔵堂、門外左の方にあり。2間四方。立像の木佛にて2尺余もこれあるべし。(新編武蔵風土記稿より)
せたがや社寺と史跡による大音寺の縁起
大言寺
新編武蔵風土記稿によると、「境内除地五段、村ノ東ノ方ニアリ、浄土宗ニテ、江戸深川霊巌寺ノ末ナリ、正賞山最勝院十号ス、開山念誉上人享保年中(1716-35)正月廿四日寂ス」という。開基は村の地頭渡辺栄之丞の祖先で、その法号を最勝院と称したので寺号ともなった。「客殿5間四方、本尊阿弥陀如来ヲ安ズ。境内入口ニ石階段13級ヲ設ケソノ上ニ門ヲ建。両柱ノ間9尺、加佐守稲荷・布留田稲荷・秋葉権現合社、大宰府神社、地蔵堂、門外左ノ方ニアリ、2間四方。立像ノ木仏ニテ2尺余」と記している。本尊台座に「三尊再興相州鎌倉扇谷住仏工運慶法印末者国同所後藤左近義貴享保十七子五月」の墨書銘がある。観音寺の不動木像と同作者である。元禄(1688-1703)初、2世誠誉上人の代に火災あり、中興3世香誉上人が渡辺氏の外護により、その母覚性院菩提のため再建、丈六の阿弥陀を安置したと伝える。明治初年火災があり、同6年再建された。(せたがや社寺と史跡より)
大音寺の周辺図