葛原神社|千葉氏の一族鏑木外記憲實が妙見社として創建
葛原神社の概要
葛原神社は、品川区荏原にある神社です。葛原神社は、千葉氏の一族鏑木外記憲實が当地へ住みつき、千葉氏の守護神である妙見社として弘治2年(1556)創建したといいます。
社号 | 葛原神社 |
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祭神 | 葛原親王 |
配祀 | - |
境内社 | - |
祭日 | - |
住所 | 品川区荏原6-2-13 |
備考 | - |
葛原神社の由緒
葛原神社は、千葉氏の一族鏑木外記憲實が当地へ住みつき、千葉氏の守護神である妙見社として弘治2年(1556)創建したといいます。明治維新後の神仏分離により、祭神を(千葉氏の祖である)桓武平氏の祖桓武天皇第三皇子葛原親王としたのではないかと思われます。
新編武蔵風土記稿による葛原神社の由緒
(中延村)妙見社
除地六畝、字南耕地にあり、本社三間に二間、弘治の頃總州千葉家の一族、鏑木外記憲實と云もの、當所に居宅を移せり、然るに妙見は千葉家世々の鎮守なれば、ここへ勧請せりと云、時に弘治二年正月元日なり、社地の内大松二株あり、圍各一丈八尺餘、古き社地なること知らる、前に鳥居をたつ、近き頃鏑木外記が子孫某社頭に碑を建て、勧請の来由をろくす。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による葛原神社の由緒
平氏の流れをくむ下総国の領主千葉氏は、桓武天皇第三皇子葛原親王を城中に奉斎し、篤く信奉していたが、千葉氏滅亡とともにその意志を継いだ鏑木一族が、荏原の地に移住するにあたり、改めて一族の守護神として弘治二年(一五五六)この地に社殿建立され、以後今日に至るまで鏑木家代々の当主により、厚く庇護され、鏑木同族会の人びとにより毎年十二月冬至の日に、盛大に祭礼が執り行なわれている。(東京都神社名鑑より)
葛原神社所蔵の文化財
- 葛原神社のボダイジュ(品川区指定天然記念物)
葛原神社のボダイジュ
葛原神社は、北辰妙見菩薩を奉ずる葛原親王を祭神とし、中延村の旧家鏑木家の守護神であった。
ボダイジュはシナノキ科の落葉高木で、原産は中国である。古く日本に渡来し、寺院の庭などに植えられることが多い。
本樹の樹齢は約百五十年と推定され、根元から幹が四本に分かれているが樹勢は旺盛である。(品川区教育委員会掲示より)
葛原神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 東京都神社名鑑