佛母山摩耶寺|摩耶堂、荏原七福神の寿老人
摩耶寺の概要
日蓮宗寺院の摩耶寺は、佛母山と号します。創建年代は不詳ですが、立法院蓮生日了が開山と伝えられます。住僧日義により中興、日蓮宗不受不施派への弾圧の際法華寺から移された仏像の他、摩耶夫人(釈迦の生母)像を所蔵しており、摩耶夫人像は品川区有形文化財に指定されています。荏原七福神の寿老人となっています。
山号 | 佛母山 |
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院号 | - |
寺号 | 摩耶寺 |
住所 | 品川区荏原7-6-9 |
本尊 | - |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | 摩耶寺会館 |
備考 | 荏原七福神の寿老人 |
摩耶寺の縁起
麻耶寺の創建年代は不詳ですが、立法院蓮生日了が開山と伝えられます。住僧日義により中興、日蓮宗不受不施派への弾圧の際、法華寺から移された仏像を所蔵しています。
「品川区の文化財」による摩耶寺の縁起
伝承によると、我国只二つの寺で、今一つは六甲山摩耶寺である。共に摩耶夫人像を安置している。当寺に安置している像は元碑文谷法華寺(円融寺)に奉安してあったものを、元禄年間改宗にあたって此処に移したものである。(「品川区の文化財」より)
新編武蔵風土記稿の縁起
摩耶寺
村の西南によりてあり。法華宗、身延山久遠寺末。佛母山と号す。開山は立法院蓮生日了年代詳ならず。其後宝永の頃に至りて、住僧日義中興す。本堂7間に5間。本尊三宝を安ず。
摩耶堂。本堂に向て左にあり。3間半に3間。摩耶堂の三字を扁す。本尊摩耶夫人の立像は長1尺3寸許。龕中に安ず。作者知れず。
鬼子母神堂。本堂と摩耶堂との間にあり。2間に9尺。前に鳥居をたつ。(新編武蔵風土記稿より)
摩耶寺所蔵の文化財
- 木像摩耶夫人立像(品川区指定文化財)
木像摩耶夫人立像
摩耶夫人とは、釈迦の生母のことである。本性は、高さ36.9cmの小型のもので、誕生仏を前に配し、飛雲の台座にのる立像である。極彩色を施し、頭に冠をいただく人形様式の極めて精巧な彫刻で、製作年代は像内の墨書から延宝6年(1678)であり、製作主は本寺の日明と推定される。
本像は、高さ61cmの厨子に納められており、摩耶堂に安置されている。保存状態は極めて良好で、江戸時代初期の人形彫刻の古い遺例として貴重なものである。
摩耶寺は日蓮宗の寺で仏母山と号し、建立は寛文7年(1667)、開山は立法院日丁といわれている。
摩耶寺の周辺図