妙見山本立寺|九老僧日輪上人の弟子本立坊が開基
本立寺の概要
日蓮宗寺院の本立寺は、妙見山と号します。本立寺は、九老僧日輪上人の弟子本立坊が開基となり、永和3年(1377)千代田区に創建したといいます。天正14年(1586)神田へ、元和年間(1615~1623)谷中清水坂への移転を経て、延宝8年(1680)当地へ移転したといいます。
山号 | 妙見山 |
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院号 | - |
寺号 | 本立寺 |
住所 | 台東区谷中5-8-7 |
宗派 | 日蓮宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
本立寺の縁起
本立寺は、九老僧日輪上人の弟子本立坊が開基となり、永和3年(1377)千代田区に創建したといいます。天正14年(1586)神田へ、元和年間(1615~1623)谷中清水坂への移転を経て、延宝8年(1680)当地へ移転したといいます。
「下谷區史」による本立寺の縁起
本立寺(谷中上三崎北町五番地)
京都本圀寺末、本尊塔中題目、寶塔、多寶、日蓮木像。妙見山と號す。長禄三年武州千代田村に草創と傳へ、天正十四年神田に移り、元和五年忍岡に轉じ、寛永元年東叡山開闢について現地に移った。これ日慧(寛文三年二月十八日寂)住持の時で、日慧を中興の祖とする。開運妙見大菩薩を安置する。山號は之に基くのである。(「下谷區史」より)
御府内寺社備考による本立寺の縁起
京都本国寺末 谷中不唱小名
妙見山本立寺、境内古跡拝領地305坪余
当寺は、永和三年之起立二而開基は九老僧日輪上人之弟子本立坊与号。開闢之地所豊嶋郡千代田村之傍ニ一字を建立し、妙見尊を本尊与して妙見山本立寺与号与有之。不祥天正十四年神田江移ル。亦、元和年中谷中清水坂二移ル。其後、延宝八申年閏八月巌有院様御仏殿御用地二相成候二付、蛍沢東之岡二而替地被下置并引料与して金三拾両添て賜る。今の地処是也。
開山本立坊。
中興開基日恵上人、寛文三卯年二月十八日遷化。
客殿、5間四方。本尊宗法之通、諸尊安置。
妙見堂、間口3間奥行2間半。類焼後畳置。
妙見大菩薩、日朗上人ノ作木像。丈ケ1寸8分。
右妙見尊ハ、弘長元年日朗上人宿屋左衛門光則へ授与之尊像。
滴水稲荷社、6尺四方。神鉢幣束。
以上丙戊書上
寺新地寄附帳、延宝8申閏8月、改境内270坪。谷中本立寺、延宝八申年拝領地二成ル。御府内寺社帳
相馬将門守本尊妙見大士安置。江戸志(御府内寺社備考より)
本立寺の周辺図
参考資料
- 御府内寺社備考
- 「下谷區史」