まいまいず井戸|かたつむりの形状をした下り通路の井戸
まいまいず井戸の概要
まいまいず井戸は、羽村市五ノ神にある名所旧跡で、かたつむりの形状をした下り通路の井戸です。まいまいず井戸の創始については、大同年間(806-10)との伝説がありますが、形状や板碑から鎌倉時代の創建と推定されるといいます。筒状井戸を彫りにくい砂礫層地帯に井戸を設ける必要からかたつむり(まいまいず)状に掘削、昭和35年まで使用されていたといいます。
名称 | まいまいず井戸 |
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みどころ | 名所旧跡・旧跡 |
入場時間 | |
入場料 | |
住所 | 羽村市五ノ神1-1-6 |
備考 | 五ノ神社隣接 |
まいまいず井戸の由緒
まいまいず井戸の創始については、大同年間(806-10)との伝説がありますが、形状や板碑から鎌倉時代の創建と推定されるといいます。筒状井戸を彫りにくい砂礫層地帯に井戸を設ける必要からかたつむり(まいまいず)状に掘削、昭和35年まで使用されていたといいます。
東京都教育委員会掲示によるまいまいず井戸について(東京都指定史跡)
まいまいず井戸
まいまいずとは、かたつむりのことで、井戸に向かって降りる通路の形がこれに似ているため名づけられたものである。この井戸は地元伝説では大同年間(八〇六〜八一〇)に創始されたものとしているが典拠はない。形態および板碑などの出土からみて、鎌倉時代の創建と推定される。さく井技術の未発達の時代に筒状井戸の彫りにくい砂礫層地帯に井戸を設ける必要から、このような形態をとるにいたったものである。おそらく、隣接の熊野神社(現在・五ノ神社)とともに村落の中心になって継続して使用されてきたものと思われる。
元文六年(一七四一)に、当時の五ノ神社の村中の協力で井戸普請が行われた記録があり、その後も数回修理されてきたが、昭和三十五年町営水道開設に伴い使用を停止した。
地表面での直径約一六メートル、深さ約四・三メートル、スリバチ状の窪地の中央に直径約一・二メートル、深さ五・九メートルの堀り井戸がある。地表面からは周壁を約二周して井戸に達するようになっている。(東京都教育委員会掲示より)
新編武蔵風土記稿によるまいまいず井戸について
(五神村熊野社項)螺井。社地の内にあり、名義詳ならず、井の上に凹なる處廣さ十歩四方もあり、それより下れることわずかにして水を汲べし、凡長五尋許の縄を用ゆ、井中二丈許、以下は大石を以圍む、近き比作りし井にあらず、眞に古様なり。(東京都教育委員会掲示より)
まいまいず井戸の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿