霊明山大林院|願勝寺寺地堂宇を継承
大林院の概要
曹洞宗寺院の大林院は、霊明山と号します。寛永20年(1643)三田功雲寺内に開創、駒込大林寺末です。明治時代に廃寺となった願勝寺跡に移転し、願勝寺寺地堂宇を継承して現在に至っています。山門手前には六地蔵が祀られており、真言宗寺院であった願勝寺の跡地であったことが偲ばれます。
山号 | 霊明山 |
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院号 | 大林院 |
寺号 | - |
住所 | 荒川区西尾久3-9-5 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
大林院の縁起
大林院は、寛永20年(1643)三田功雲寺内に開創、駒込大林寺末です。明治時代に廃寺となった願勝寺跡に移転し、願勝寺寺地堂宇を継承して現在に至っています。
「新修荒川区史」による大林院の縁起
大林院(尾久町八丁目一三八九番地)
本院は曹洞宗の尼院で、駒込蓬莱町の大林寺末である。寛永廿年元芝三田功雲寺中に開創、明治維新の兵変に際し、古記録を散逸した。現在の寺地は奥八幡宮の別当寺だった満了山願勝寺の跡地で、明治八年勝願寺が地蔵堂に合併されたにより、堂宇其の他をその儘継承して、新たに大林禅寺を創したのである。(「新修荒川区史」より)
大林院にある
- 板碑正和5年銘(荒川区登録文化財)
- 庚申塔2基正徳3年11月16日銘他(荒川区登録文化財)
正和5年銘の板碑
ここの地には、尾久八幡神社の別当寺である新義真言宗の願勝寺があった。明治8年(1875)、神仏分離で廃寺となるまで、尾久八幡神社の運営を司った。
現在の庫裡前にある正和5年(1316)銘の板碑、その他の石仏等は恐らく願勝寺から伝わったものであろう。
大林院は、もと港区三田の功雲寺中にあった曹洞宗の寺で、願勝寺の寺地堂宇を継承し今日に至っている。(荒川区教育委員会)
廃寺となった願勝寺について
新義真言宗の寺院で尾久八幡神社の別当寺を勤めていましたが、明治8年(1875)、神仏分離令で廃寺となりました。
願勝寺
本寺上(新義真言宗、田端村与楽寺)に同じ。幅弓山浄光院と号す。本尊阿弥陀。中興僧海円、元禄の頃の人なり。
大林院の周辺図