金剛山円通寺|上野王子駒込辺三十三ヶ所観音霊場
円通寺の概要
臨済宗妙心寺派寺院の円通寺は、金剛山と号します。円通寺は、三位妙々勅諡佛海慈雲禅師海洲和尚が開山となり、寛永8年(1631)御茶ノ水に創建、明暦の大火により当地へ移転したといいます。上野王子駒込辺三十三ヶ所観音霊場28番札所です。
山号 | 金剛山 |
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院号 | - |
寺号 | 円通寺 |
住所 | 文京区本駒込2-19-8 |
宗派 | 臨済宗妙心寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 上野王子駒込辺三十三ヶ所観音霊場28番札所 |
円通寺の縁起
円通寺は、三位妙々勅諡佛海慈雲禅師海洲和尚が開山となり、寛永8年(1631)御茶ノ水に創建、明暦の大火により当地へ移転したといいます。
「本郷區史」による円通寺の縁起
圓通寺
駒込富士前町に在り妙心寺末、金剛山と號す、寛永八年僧海州の御茶の水に開く處で、明暦大火後寺地を収公して廣小路とせられ寛文十二年に至つて現地に轉じた。(「本郷區史」より)
東京名所図会による円通寺の縁起
圓通寺
同(駒込富士前町)七十七番地にあり、金剛山と號す、禅宗妙心寺末なり、寛永八年創建、三位妙々勅諡佛海慈雲禅師海洲和尚を開山とす。(東京名所図会より)
御府内寺社備考による円通寺の縁起
京都花園妙心寺末 駒込不唱小名
金剛山円通寺、境内麟祥院領古蹟年貢地千五百坪
当寺起立者寛永八辛未年御府内於御茶ノ水地、開山海州和尚創建禅刹而為円通寺住持斯年尚明暦三丁酉年御府内焼却時節是地亦焼失也。当時砌被召上其地新廣山路之御用也、其節開山老病重而命若懸糸代地之願終後矣恐以時節可奉願之意昔児孫龍界和尚江遺命遷化。其後龍界和尚両三四希代地之拝領之間二世亦臨老病不果申上遷化矣。
勧請開山三住妙真勅謚佛海茲雲禅師虎哉宗乙大和尚慶長十六辛亥年五月八日示寂。
当寺創建海州和尚禅師寛文四甲辰念六月廿一日示寂。
開基玉宮院殿松庵久青大姉明暦二年正月二日卒。
本堂。間口七間奥行六間半。本尊釈迦如来、木坐像丈一尺七寸。正観世音、木立像丈九尺九寸行基菩薩作西国二十八番丹後国成相寺観世音之寫。
大鐘。長二尺七寸六分厚さ二寸五分差渡一尺九寸三分。(御府内寺社備考より)
円通寺の周辺図
参考資料
- 「小石川區史」
- 東京名所図会
- 御府内寺社備考