安楽山長久寺|長南武田氏二代宗信創建
長久寺の概要
日蓮宗寺院の長久寺は、安楽山と号します。長久寺は、僧南蔵院日賓が開基となり、長南武田氏二代宗信が文明4年(1472)に創建、五代豊信の母松林院の初願により光堂(現祖師堂)が建立されたといいます。かつては、二軒檀家と呼ばれ、男は大林寺、女は長久寺の檀家とされていたそうです。
山号 | 安楽山 |
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院号 | - |
寺号 | 長久寺 |
住所 | 長生郡長南町長南1410 |
宗派 | 日蓮宗 |
縁日 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
長久寺の縁起
長久寺は、僧南蔵院日賓が開基となり、長南武田氏二代宗信が文明4年(1472)に創建、五代豊信の母松林院の初願により光堂(現祖師堂)が建立されたといいます。かつては、二軒檀家と呼ばれ、男は大林寺、女は長久寺の檀家とされていたそうです。
「長生郡郷土誌」による長久寺の縁起
長久寺
長南區にあり、安楽山と號し、日蓮宗たり。文明四年僧日實の開基なりといふ。寺中廳南城主武田豊信、母堂の牌子あり、松林院殿妙全日念大姉と記せり。明治十五年母堂の墓を、本堂の側に移し、其の跡に祖師堂を建立せり、本寺の庫裏に母堂七十二歳の時納むる所の佛舎利幷に之が寄進状あり、筆蹟文章共に非凡なり。(「長生郡郷土誌」より)
「長南町長南の歴史と民俗」による長久寺の縁起
西谷
安楽山長久寺
文明四年(一四七二年)に、武田二代宗信が創建し、僧南蔵院日賓が開基とされ武田氏の菩提寺でもある。天地が長く久しく続き、万民が安楽となることを祈願してこの名前が命名された。また、五代豊信の母松林院の初願により、庁南城の安泰を祈念して光堂が建立され、仏舎利が奉納され甲斐の武田家から祖像が移され安置されている。現在では祖師堂と称され、明治六年に改築されている。
本堂は、玄院日在(第九世住職)の時に、檀越大森角右衛門が金百両を寄進して立て替えが行われている。なお、瀧之内に所在した正覚寺は現在当寺に併合され、門石が現存している。
(中略)また、先々代住職の頃までは二軒檀家と呼ばれ、男は大林寺、女は長久寺の檀家とされていた。(「長南町長南の歴史と民俗」より)
長久寺の周辺図
参考資料
- 「長生郡郷土誌」
- 「長南町長南の歴史と民俗」