夏應山薬王寺|船橋小学校・夏見分校開校地、下総四郡八十八所霊場
薬王寺の概要
船橋市夏見にある真言宗豊山派寺院の薬王寺は、夏應山東照院と号します。薬王寺は、僧宥澄が弘安3年(1280)に開山、江戸時代末期には寺子屋が開かれ、明治維新後には船橋小学校・夏見分校(後の八栄小学校)が設置されていました。下総四郡八十八所霊場23番、葛飾大師八十八ヶ所霊場23番です。
山号 | 夏應山 |
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院号 | 東照院 |
寺号 | 薬王寺 |
住所 | 船橋市夏見5-24-6 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
薬王寺の縁起
薬王寺は、僧宥澄が弘安3年(1280)に開山、江戸時代末期には寺子屋が開かれ、明治維新後には船橋小学校・夏見分校(後の八栄小学校)が設置されていました。
境内掲示による薬王寺の縁起
真言宗のご本尊は、不門総徳の大日如来
当山は、夏應山東照院薬王寺と号し本尊は薬師如来です。
開山弘安三年六月(一二八〇)宥澄
又、当山は慶応四年(一八六八)戊辰戦争(船橋戦争)にて官軍の焼き打ちで全焼した寺です。
尚、境内には、現八栄小学校全身の学問所(寺子屋)また、創立時の船橋小学校・夏見分校があり、八栄小学校発祥の地です。そして当地区の学問の師鈴木白山先生の筆子塚記念碑があり又、堂内には学問の神として尊崇される菅原道真公の像も安置しています。
なお、正門階段上の脇には十九夜塔があります。
下総四郡新四国八十八ヶ所霊場第二十三番札所
葛飾大師八十八ヶ所霊場第二十三番札所(境内掲示より)
「船橋市史」による薬王寺の縁起
(西夏見村)
薬王寺
真言宗。「真言本末』には船橋村覚王寺の末寺として載せられている。「県寺明細』には加筆で、「享保丙午年十一月十二日竣成創立」とある。享保十一年の創立というのであるが、墓地には元禄三年(一六九〇)に死去した僧侶の墓もあるから、不自然である。元禄以前には存在していたとするのが妥当であろう。(「船橋市史」より)
薬王寺の周辺図
参考資料
- 「船橋市史」