報恩山西光院|篠籠田の三匹獅子舞
西光院の概要
真言宗豊山派寺院の西光院は、報恩山無量寺と号します。西光院の創建年代等は不詳ながら、当社境内で奉納される「篠籠田の三匹獅子舞」が元禄時代(1688-1704)頃から始まっていることから、少なくとも元禄年間には当地で活動していたことが窺えます。「篠籠田の三匹獅子舞」は、盆の施餓鬼の日、西光院の前庭で祖先の霊をなぐさめ、五穀豊穣と家内安全を祈願して舞を奉納、また竜神に雨乞いを願うもので、千葉県郷土芸能に指定されています。
山号 | 報恩山 |
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院号 | 西光院 |
寺号 | 無量寺 |
住所 | 千葉県柏市篠籠田1214 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
西光院の縁起
西光院の創建年代等は不詳ながら、当社境内で奉納される「篠籠田の三匹獅子舞」が元禄時代(1688-1704)頃から始まっていることから、少なくとも元禄年間には当地で活動していたことが窺えます。「篠籠田の三匹獅子舞」は、盆の施餓鬼の日、西光院の前庭で祖先の霊をなぐさめ、五穀豊穣と家内安全を祈願して舞を奉納、また竜神に雨乞いを願うもので、千葉県郷土芸能に指定されています。
「柏市史」による西光院の縁起
西光院
篠籠田村字寺前に所在。報恩山無量寺と号し、江戸時代は鰭ケ崎村東福寺の末寺であった。本尊は阿弥陀知来。明治四一年に境内の観音堂を合祀した。(「柏市史」より)
西光院所蔵の文化財
- 篠籠田の三匹獅子舞
篠籠田の三匹獅子舞
篠籠田に伝わる行事で、毎年八月十六日に西光院の境内で行われます。
篠籠田は、その昔利根川に沿った沼沢地で水田耕作には最も適し、古くから稲作が発達していました。米作りを生業としていた農民にとって、水はきわめて大切で、水を支配するといわれる竜神信仰がうまれました。そのため篠籠田の獅子は竜神をかたどる「竜頭の獅子」です。
獅子舞の始まりは、徳川五代将軍綱吉公の元禄時代と言われています。
八月十六日、盆の施餓鬼の日、西光院の前庭で祖先の霊をなぐさめ、五穀豊穣と家内安全を祈願して舞を奉納するものです。
また特別に雨祈り(雨乞い)の舞を神社の前で行いました。日照り続きで田畑は乾き、作物が枯死しかかった時、米作りを主体としている農民が竜神に雨を願って、全村一丸となり心身を清めて祈願するのが雨祈りです。
定めた日数の中日には、一転にわかにかき曇り、篠つくような慈雨がたっぷり降ると言われ、地元はもとより、埼玉、茨城の各地方から依頼され舞に行ったこともあります。
古来から「篠籠田の三匹獅子の日は、三粒でも雨がふる」と言われています。
昭和五十年十二月十二日、無形文化財として千葉県指定の郷土芸能になりました。(柏市教育委員会・柏市文化財保護委員会・篠籠田三匹獅子舞保存会掲示(「柏市史」より)
西光院の周辺図
参考資料
- 「柏市史」