玉寶山松林寺|佐倉七福神の毘沙門天
松林寺の概要
佐倉市弥勒町にある浄土宗寺院の松林寺は、玉寶山と号します。松林寺は、初代佐倉城主の土井大炊頭利勝が慶長年間(1506-1615)に創建したといいます。本堂は千葉県有形文化財に指定されている他、佐倉七福神の毘沙門天です。
山号 | 玉寶山 |
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院号 | - |
寺号 | 松林寺 |
住所 | 佐倉市弥勒町93-1 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
松林寺の縁起
松林寺は、初代佐倉城主の土井大炊頭利勝が慶長年間(1506-1615)に創建したといいます。佐倉七福神の毘沙門天です。
「印旛郡誌」による松林寺の縁起
松林寺
彌勒町字松勝にあり浄土宗にして智恩院末なり阿彌陀如来を本尊とす慶長年中土井大炊頭佐倉城築城の節建立堂宇十間四面ありしも明治十七年八月取崩したり庫裏間口八間奥行六間境内二千三百坪(官有地第四種)あり住職は森徹冏にして檀徒四十九人を有し管轄廳まで四里半なり境内佛堂二宇あり即
一、観音堂。観世音菩薩を本尊とす慶長十年九月十一日松林寺開山照譽上人建立建物は四間四面なり
二、毘沙門堂。毘沙門大師を本尊とす文化十四年松林寺十八世蘭譽上人建立建物は二間四面なり(寺院明細帳)(「印旛郡誌」より)
松林寺所蔵の文化財
- 松林寺本堂(千葉県指定有形文化財)
松林寺本堂
松林寺は阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の寺院です。十七世紀初頭(慶長から寛永年間)に、初代佐倉城主の土井利勝によって創建されました。当時の古絵図では、広い境内に本堂のほか庫裡・観音堂などが配置されています。
寄棟造り、間口三間・奥行四間の堂は、観音堂として建立され、現在は本堂として使用されています。簡素でありながら端正な意匠で、江戸の工匠が建てたものかと推定される希少な遺例です。
側面に下屋が付設され、屋根や建具・間取りも改変されていますが、柱・組物・軒などの主要部分や須弥檀は建築当初のものが残されており、近世初期の大名による寺院建築として貴重な建造物です。(千葉県教育委員会・佐倉市教育委員会掲示より)
松林寺の周辺図