西福寺|佐倉市大篠塚にある真言宗豊山派寺院

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安□山西福寺|佐倉市大篠塚にある真言宗豊山派寺院

西福寺の概要

佐倉市大篠塚にある真言宗豊山派寺院の西福寺は、安□山(□の字は、䒑に天良)と号します。西福寺は、開山墓碑・本尊台座銘によると祐弁僧都(寛弘4年寂)が寛弘3年(1006)に創建したとされ、印旛郡誌では眞善和尚が元亀3年(1572)に(法流)開山したとしています。境内大師堂は、六崎組十善講77番です。

西福寺
西福寺の概要
山号 安□山(□の字は、䒑に天良)
院号 -
寺号 西福寺
住所 佐倉市大篠塚806
宗派 真言宗豊山派
葬儀・墓地 -
備考 -



西福寺の縁起

西福寺は、開山墓碑・本尊台座銘によると祐弁僧都(寛弘4年寂)が寛弘3年(1006)に創建したとされ、印旛郡誌では眞善和尚が元亀3年(1572)に(法流)開山したとしています。

「佐倉市史」による西福寺の縁起

西福寺(大篠塚)
真言宗大聖院門徒、本尊阿弥陀如来。印旛郡誌では開山真善和尚、元亀三(一五七二)年七月二十八日創立としている。然し寺内にある資料では、開山墓碑に「道覚禅定門・寛弘四年辰四月十二日」とあるが辰は元年で、一〇〇四年である。また本尊阿弥陀仏の台座には「当時開口寛弘三年祐弁僧都開山ニ而御産侠本尊阿弥陀恵心御作也。仁王百六世承応元年春当寺本堂不残焼失仕候所、本尊独口口寂光坊江(開山堂)移奉ル」とある(松裏委員調)。以上の資料からすれば当時の創建は平時時代に遡ることになる。(「佐倉市史」より)

「印旛郡誌」による西福寺の縁起

西福寺
大篠塚村字堀苅にあり眞言宗にして大聖院門徒なり阿彌陀佛を本尊とす行基菩薩の作にして開山眞善和尚元龜三年七月廿八日に創立す堂宇間口六間半奥行五間半庫裏間口六間奥行三間半境内四百六十二坪(民有地第一種)あり住職は飯東快寶にして檀徒三百十二人を有し管轄廳まで三里十町なり(寺院明細帳)(「印旛郡誌」より)


西福寺所蔵の文化財

  • 西福寺境内のカヤ(佐倉市保存樹)

西福寺境内のカヤ

本堂を見守る境内樹として代々大切に管理されている。幹の西側に樹皮の欠損や開口箇所があるが、成長の遅いカヤが立派に育っている。
幹上部の主枝3本の先端部分が枯れてきたため、平成28年に切り詰めた。胸高の幹周りは2.8m、樹高7.5m(主枝の切詰め前は12m)の古木である。(佐倉市掲示より)

西福寺の周辺図


参考資料

  • 「佐倉市史」
  • 「印旛郡誌」