妙法山養老寺|洲崎観音、役行者の岩屋
養老寺の概要
真言宗智山派寺院の養老寺は、妙法山観音寺と号し、洲崎観音として著名です。養老寺は、役行者を開祖として養老元年(717)に創建したと伝えられ、明治維新まで洲崎神社の社僧を勤めていたといいます。安房国札三十四ヵ所観音霊場30番です。
山号 | 妙法山 |
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院号 | - |
寺号 | 観音寺 |
住所 | 館山市洲崎1051 |
宗派 | 真言宗智山派 |
縁日 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
養老寺の縁起
養老寺は、役行者を開祖として養老元年(717)に創建したと伝えられ、明治維新まで洲崎神社の社僧を勤めていたといいます。
「洲崎神社・養老寺 案内図」掲示による養老寺の縁起
養老寺は真言宗寺院え、正式には妙法山観音寺といい、江戸時代まで洲崎神社の社僧を勤めていた。養老元年(717年)に役行者(えんのぎょうじゃ)を開祖として創建されたと伝えられ、本尊は洲崎神社の本地仏である十一面観世音菩薩である。(「洲崎神社・養老寺 案内図」掲示より)
「館山市史」による養老寺の縁起
この神社の北隣りにある養老寺は、妙法山観音寺ともいい、もと洲崎神社の社僧が住した。寺名のとおり、養老元年役の行者の開基とされ、今もって境内の洞窟に、石の役行者像がまつられている。同寺の本尊は、十一面観音であって、洲宮神社と同じく、洲崎神社の本地仏としている。(「館山市史」洲崎神社項より)
境内掲示による「役行者の岩屋」について
洲崎観音養老寺「役行者」について
洲崎観音養老寺は養老元年(七百十七年)役行者を開祖として創建された真言宗智山派の古刹です。この開祖役行者の石像をお祀りしてあるのがこの岩屋です。
役行者(役小角)は奈良時代の山岳修験者で、修験道の開祖として伝えられています。修験道は山岳信仰を基底におき、それに真言密教が習合したもので、全国の山々を修行の場として難行苦行を重ね加持祈祷を行う佛教の一派です。その代表が役行者ということになります。
また役行者は海上歩行や空中歩行の神通力を持っていたことから古来より足の守護神とされ、現在でも健脚になりますようにと多くの草鞋が奉納されています。
曲亭馬琴原作の「南総里見八犬伝」には役行者の化身が伏姫に仁義礼智忠信孝悌の八文字が浮かぶ数珠を授ける場面が登場します。この物語で活躍する八犬士の所持する珠こそ役行者が伏姫に授けたものと伝えられています。
平成二十二年春 当山住職 記す(境内掲示より)
妙法山養老寺の周辺図