医王山東学寺|行徳・浦安観音霊場三十三ヵ所
東学寺の概要
浦安市堀江にある真言宗豊山派寺院の東学寺は、医王山と号します。東学寺は、常誉法印が永禄年間(1558-1569)に開基したといいます。本尊の亀乗薬師如来像は、村民与八郎の母が拾い上げたもので、疫病平癒に御利益があると伝えられます。行徳・浦安観音霊場三十三ヵ所31番です。
山号 | 医王山 |
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院号 | - |
寺号 | 東学寺 |
住所 | 浦安市堀江2‐4‐27 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東学寺の縁起
東学寺は、常誉法印が永禄年間(1558-1569)に開基したといいます。本尊の亀乗薬師如来像は、村民与八郎の母が拾い上げたもので、疫病平癒に御利益があると伝えられます。
「浦安市史」による東学寺の縁起
医王山東学寺は真言宗豊山派に属し、堀江二丁目四番二七号にある。永禄年間(一五五八年~六九年)に常誉法印の開基といわれ、本尊は亀乗薬師如来である。檀家数は約二五〇戸で、境内は一四八五平方メートルあり、現住職は斉藤博昭である。薬師如来を祀ってあるところから、通称”やくさま”と呼ばれている。(「浦安市史」より)
東学寺所蔵の文化財
- 亀乗薬師如来像
亀乗薬師如来
元亀年間(一五七〇~七三)頃の堀江村(現在の堀江)に、与八郎という人が住んでいました。あるとき、与八郎の年老いた母が砂浜で人形のようなものを拾い、家に持ち帰り玩具箱に入れておきました。その頃、村中に疫病が流行し、与八郎を除く家族や使用人までも疫病にかかってしまいました。
当時、下総国木根川(東京都葛飾区)の薬師如来(註:木下川薬師浄光寺)は霊験あらたかと知られており、与八郎は家族の病気快復を祈願しようと参詣しました。
ところが住職に「何もわざわざ来なくても、あなたの家に薬師如来があります」といわれ、急いで家に帰り探したところ、玩具箱の中に亀の上に乗っている薬師如来を見つけました。
早速、この薬師如来を仏壇に安置してお供え物をし、念仏を怠らなかったところ、まもなく家族の疫病も快復しました。後日、与八郎は、東学寺に薬師如来を奉納し、今でも、東学寺の本尊としてまつられています。
この東学寺本尊の薬師如来は非公開となっています。(浦安市教育委員会掲示より)
東学寺の周辺図
参考資料
- 「浦安市史」