上今井香取神社|武州葛西領上今井村一帯の鎮守として創建。今井の富士塚
上今井香取神社の概要
上今井香取神社は、江戸川区江戸川にある香取神社です。上今井香取神社は永禄7年(1564)8月15日に武州葛西領上今井村一帯(上今井村)の鎮守として創建したといいます。昭和41年上今井八雲神社を合併しています。
社号 | 香取神社 |
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祭神 | 経津主命 |
相殿 | - |
末社 | 浅間大神、八幡宮、金刀比羅宮 |
住所 | 江戸川区江戸川3-44-8 |
備考 | 旧上今井村鎮守 |
上今井香取神社の縁起
上今井香取神社は永禄7年(1564)8月15日に武州葛西領上今井村一帯の鎮守として創建したといいます。昭和41年上今井八雲神社を合併しています。
江戸川区教育委員会掲示による上今井香取神社の縁起
旧上今井村の総鎮守で、経津主命を祀り、別当寺は地元円照寺でした。永禄7年(1564)の創建といわれています。本地仏として十一面観音が奉安されています。社殿は昭和49年(1974)に再建されました。(江戸川区教育委員会掲示より)
「江戸川区史」による上今井香取神社の縁起
香取神社(江戸川三丁目四四番地八号)
経津主神をまつり、旧上今井村の総鎮守で別当は円照寺であった。永禄七年(一五六四)八月十五日の創建といわれる。本地仏として十一面観音を奉安する。仏像を祭っている神社は区内に例がなく珍しい。昭和四十九年七月鉄筋建の社殿が再建新築された。(「江戸川区史」より)
新編武蔵風土記稿による上今井香取神社の縁起
(上今井村)香取社
村の鎮守なり。円照寺持。永禄7年8月15日勧請、本地佛十一面観音を置。
末社、八幡。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による上今井香取神社の縁起
永禄十年(一五六七)十一月十五日の創立にして、社宝の十一面観音像を奥殿に納める。当社の遷導師本領円照坊をもって、当神社ははじまる。別当金明山門正寺持とある。名主榎本半兵衛、田島浅右衛門により前社殿を建造、宮大工は当村惣三郎なりとある。明治御改正につき同村宇田川恭元神官を拝命。昭和二十五年西小松川道ケ鴫香取神社神官亀井悦造宮司拝命、同五十三年亀井瑞雄宮司拝命、現在に至る。今井香取神社にて一句「木蓮のひとひらづつが吹かれてゐる」(鳴瀬)毎年正月初詣りには亀井和泉守九字切欠の授与ありて境内が大いに賑わう。また例年節分祭には道ケ鴫香取神社に奉幣を総代が行なう。(東京都神社名鑑より)
境内石碑による上今井香取神社の縁起
香取神社御造営記念碑
本神社は、永禄7年8月15日の創建なり。当村は小田原役帳に遠山丹波守 石高十七貫五百文 葛西今井上下 と記しあり。武州葛西領上今井村一帯の総鎮守として勧請せられたり。社宝に菩薩像一基あり而して、当時名主榎本半兵衛、田島浅衛門などにより宮大工当村住人惣三郎が棟梁となり当時の社殿を御造営せらる。
当社殿は明治初期の改築で老朽甚だしきにより氏子総代建設委員等心を一つにして社殿の御造営を相計り、敬神の念厚き氏子各位の御賛同に依り昭和47年12月工を起す。同48年1月26日道ヶ島香取神社(新小岩香取神社)へ当社の御神を仮遷座す。同49年5月本殿竣工により正遷座を執行す。(境内石碑より)
上今井香取神社所蔵の文化財
- 今井の富士塚(江戸川区登録有形民俗文化財)
今井の富士塚
境内北側に富士塚と富士講の記念碑が建っています。
今井の富士塚は、旧上今井村の上今井割菱八行講によって、昭和5年に築造されました。高さ約2.5mで、頂上に石祠をまつり、登山道の途中に「浅間神社」と刻んだ碑があります。そのほか、「元祖食行身禄」の碑や烏帽子岩、力石などを配しています。
また富士塚のふもとには寛延4年(1751)建立の庚申塔(青面金剛)があります。(江戸川区教育委員会掲示より)
上今井香取神社の周辺図