小豆沢神社|源義家の勧請、旧称十二天社、小豆沢村鎮守
小豆沢神社の概要
小豆沢神社は、板橋区小豆沢にある神社です。小豆沢神社の創建年代等は不詳ながら、康平年間(1058-1065)源義家の勧請と伝えられます。当地周辺は十二の入江があったため、後年十二天に配祀したのではないかと推測され、江戸時代には十二天社と称して、小豆沢村の鎮守社でした。明治2年(1869)に小豆沢神社と改称しています。
社号 | 小豆沢神社 |
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祭神 | 国之常立神、他16柱 |
相殿 | - |
境内社 | 天満宮、稲荷宮、水神宮 |
住所 | 板橋区小豆沢4-16-5 |
備考 | 旧小豆沢保村鎮守 |
小豆沢神社の由緒
小豆沢神社の創建年代等は不詳ながら、康平年間(1058-1065)源義家の勧請と伝えられます。当地周辺は十二の入江があったため、後年十二天に配祀したのではないかと推測され、江戸時代には十二天社と称して、小豆沢村の鎮守社でした。明治2年(1869)に小豆沢神社と改称しています。
新編武蔵風土記稿による小豆沢神社の由緒
(小豆澤村龍福寺項)
十二天社
村内の鎮守なり、これも此所七々子崎と號し、十二の入江ありしとて後年十二天に配祀せしなど傳へり、(新編武蔵風土記稿より)
板橋区教育委員会掲示による小豆沢神社の由緒
御祭神 国之常立神、他16柱
当社は、康平年間(1058-1065)、源義家の勧請と伝えられます。江戸時代には、十二天社と呼ばれ、小豆沢村の鎮守でした。
小豆沢の地名の由来については、
1.平将門の時代、神社の台地下の入江(荒川の昔の河道)に停泊中の船が嵐に遭い、小豆を積んだ袋を流失した。
2.上流から漂着した米を腐らないうちにと食べたことを、裁判で評価され、祝いの小豆飯を炊いた。
という二つの故事が残ります。現在では、後者の故事に因み、毎年6月15日に餅つき祭りが執り行われています。
明治2年(1869)、社号を小豆沢神社に改め現在に至っています。
二の鳥居脇の「スダジイ」は、当社の御神木です。南の道路脇側へやや傾斜し、幹の内部が空洞化していますが、樹勢は良好です。天然記念物として、平成6年度、区の記念物に登録されました。(板橋区教育委員会掲示より)
「いたばしの神社」による小豆沢神社の由緒
旧大字小豆沢宮の前にあって、十二天社と称せられた。康平年中源義家の勧請と伝えられる。この付近は昔七々子崎と称して十二の入江があったため、後年十二天に配祀したものであろう。明治二年社号を小豆沢神社と改め、別当職竜福寺無住にて復飾不可能なため、袋村の神主広川主教を祠掌とした。(「いたばしの神社」より)
東京都神社名鑑による小豆沢神社の由緒
当社は、康平年中(一〇五八-六五)、源義家によって勧請されたと伝えられている。『新編武蔵風土記稿』に、「小豆沢村十二天社、村内の鎮守なり、これも此所七々子崎と号し、十二の入江ありしとて、後年十二天に配祀せしなど伝へり」とある。この十二天社が、明治二年「小豆澤神社」と改称された。(東京都神社名鑑より)
小豆沢神社所蔵の文化財
- 小豆沢神社のスダジイ(板橋区文化財)
小豆沢神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「いたばしの神社」
- 東京都神社名鑑