赤塚不動の滝|板橋区赤塚の名所旧跡

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赤塚不動の滝|赤塚城主千葉氏が不動明王を安置、東京都の名湧水57選

赤塚不動の滝の概要

赤塚不動の滝は、板橋区赤塚にある名所旧跡です。赤塚不動の滝は、二体の不動明王像が祀られていることから不動の滝と呼ばれています。この不動明王像は、赤塚城主千葉氏が、生存中の開運と国土の鎮護を祈願して安置したものだといいます。江戸期には、富士山や大山への参詣に際して身を浄めるみそぎの場(水垢離場)として使用されていたといいます。平成14年に東京都の名湧水57選に選定されました。

赤塚不動の滝
赤塚不動の滝の概要
名称 赤塚不動の滝
みどころ 史跡
区分 東京都の名湧水57選
住所 板橋区赤塚8-11
備考 -




赤塚不動の滝

赤塚不動の滝は、二体の不動明王像が祀られていることから不動の滝と呼ばれています。この不動明王像は、赤塚城主千葉氏が、生存中の開運と国土の鎮護を祈願して安置たものだといいます。江戸期には、富士山や大山への参詣に際して身を浄めるみそぎの場(水垢離場)として使用されていたといいます。平成14年に東京都の名湧水57選に選定されました。

近隣掲示による赤塚不動の滝について

赤塚不動の滝
かつて、板橋区内の崖下には、いたるところで水が湧き、人々の生活にうるおいを与えていました。
この滝もその一つです。山岳信仰が盛んになった江戸時代の中頃からは、地元の人たちが富士山や大山(現神奈川県伊勢原市)などの霊山に詣でる際に、身を浄める「みそぎ」場として使われていました。
昔は、滝つぼの前に垢離堂(みそぎをする施設)が設けられていたそうです。
また、この滝の上には、あたかも守護神のように不動明王の石像が二体まつられています。
この滝水は、いかなる時でも涸れることはないと伝えられていますが、周辺の宅地開発に伴い水量は減少しています。それでも、自然の豊かだった時代をほうふつとさせる遺構として、いまも地元の人たちによって守られています。
平成十四年度に東京都の名湧水57選に選定されました。(板橋区・板橋区教育委員会・板橋区観光協会掲示より)

「いたばし郷土史事典」による赤塚不動の滝について

不動の滝(赤塚8-11不動の滝公園)
こんもり大木の繁る森の中に昔から干ばつの年にも涸れたことのない不動の滝があり、滝つぼの上には二体の不動尊の石像が祀られている。中世の赤塚城主、千葉氏は死後を弔う菩提寺を松月院としたのに対して、滝の上に祀られた不動尊は二の丸にある妙見社と共に、生存中の開運と国土の鎮護を祈願したものであった。江戸時代の中頃に大山詣、富士詣が流行して、道者は滝にうたれ、心身を浄めて参詣に出発したが、ここはそのみそぎ場の跡でもある。また二の丸の妙見社に棲む白蛇が、時々不動の滝の水を呑みに来たという言い伝えがある。また滝の前の道は通称鎌倉道といわれ、永禄四年(一五六二上杉謙信が軍勢を進めた道であると伝えられている。(「いたばし郷土史事典」より)


赤塚不動の滝の周辺図


参考資料

  • 「いたばし郷土史事典」