小谷野神社|柳原村から分村した江戸時代中期頃に稲荷社として創建、旧小谷野村鎮守
小谷野神社の概要
小谷野神社は、葛飾区堀切にある神社です。小谷野神社は、柳原村から小谷野村が分村した江戸時代中期頃に稲荷社として創建、昭和43年に小谷野神社と改号したといいます。
社号 | 小谷野神社 |
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祭神 | 宇釈御霊命 |
相殿 | - |
境内社 | 三峰神社、水天宮 |
例祭日 | 10月5日 |
住所 | 葛飾区堀切4-33-17 |
備考 | 旧小谷野村鎮守 |
小谷野神社の由緒
小谷野神社は、柳原村から小谷野村が分村した江戸時代中期頃に稲荷社として創建、昭和43年に小谷野神社と改号したといいます。
「葛西志」小谷野村の条に「稲荷社 除地1畝 勧請の年暦詳ならず。宝性寺持」とあるが、「新編武蔵風土記稿」小谷野村の条には「稲荷社 村ノ鎮守ナリ。宝性寺持」といい、かつ村の総説に「小谷野村ハ正保ノ改ニ小谷野柳原村ト記シテ一村ナリ。元禄ノ改ヨリ今ノ如クニ村ニ記シタレハ、分村セシハ元禄10年検地頃ヨリノ事ナルヘシ」とあり、柳原村の条にも稲荷社を村の鎮守と記するによれば、小谷野村と柳原村が分村した際にそれぞれ稲荷社を建てて村の鎮守としたのであろう。ただし「元禄10年武蔵国西葛西量小谷野村検地水帳」に稲荷社が載っているから、当社が元禄10年(1697)にすでに存していたことは明白である。旧本殿は明治15年、拝殿は大正15年の造営であったが、昭和47年9月、現在の社殿が新たに造営された。神楽殿は昭和14年の改築である。社名は明治以来、稲荷神社と称していたが、昭和43年5月、住居表示の実施に伴い、小谷野の地名が焼失するので、小谷野神社と改称した。
当社には古くから<桃祭り>という特殊な神事が毎年7月20日に行われた。桃の実を開いて厄を免れる病気平癒災厄解除の神事で、明治・大正の頃には、かなり盛大であったという。
また境内社の三峰・水天宮の両社は、もと当社の南方350メートル、隅田川と綾瀬川の合流地点にあったが、荒川法水路の開削により、三峰社は現堀切橋際に、水天宮は隅田川水門際に移され、後さらに当社境内に遷座したものである。(葛飾区教育委員会 葛飾区神社調査報告より)
小谷野の由来
昭和38年、39年の住居表示の実施により、小谷野町は堀切4・5丁目に改められました。小谷野ははじめ小谷野柳原村といっていましたが、元禄10年(1697)の検地から分離し、小谷野村として独立したもので地名の由来については、はっきりしていません。一説に奥州平泉の豪族小谷野氏の出身地といわれていますが、定かではありません。この地からは室町時代の板碑が所在しており、古くから人の営みがあったことがわかります。(葛飾区HPより)
小谷野神社の周辺図