周光山済海寺|江戸三十三観音霊場、長岡藩牧野家の菩提寺
済海寺の概要
浄土宗寺院の済海寺は、周光山長寿院と号します。済海寺は、法誉上人念無和尚(寛永3年1626寂)が開山、長岡藩主牧野駿河守忠成(法名廣暢院殿教套心鈬威堯大居士)が開基となり、元和7年(1621)創建、以後牧野家の菩提寺となっていたといいます。当寺所蔵の亀塚正観世音菩薩像は、江戸三十三観音霊場26番札所、また(現在活動していませんが)西方三十三所観音15番となっています。また、幕末にはフランス公使が当寺に置かれたといいます。
山号 | 周光山 |
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院号 | 長寿院 |
寺号 | 済海寺 |
住所 | 港区三田4-16-23 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
済海寺の縁起
済海寺は、法誉上人念無和尚(寛永3年1626寂)が開山、長岡藩主牧野駿河守忠成(法名廣暢院殿教套心鈬威堯大居士)が開基となり、元和7年(1621)創建、以後牧野家の菩提寺となっていたといいます。
「芝區誌」による済海寺の縁起
済海寺 三田臺町一丁目三番地
浄土宗智恩院末、周光山長壽院。寛永中長岡藩主牧野家の開基に依つて浄土宗となつた。僧念佛を開山とする。當寺は昔の竹柴寺の舊跡だといふ傳へがある。古へ亀塚山があつたが、正保四年土岐邸内に圍ひ込まれ、今は、舊内大臣官邸内にある。本寺は嘗て佛國公使館のあつた處である。安政六年八月十日佛國船が品川に来て、二十六日本條約を結び、公使を本寺に置いた。江戸の外國人五宿寺の一つとして有名である。
阿彌陀如来を本尊とし、又亀塚観音像を置く。府下西方三十三ヶ所の一つで、第十一番の札所である。(「芝區誌」より)
済海寺の周辺図
参考資料
- 「芝區誌」